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ガラララララ


「えっさ、ほいさ!」


「えっさ、ほいさ!」


仕事人の声が暑苦しい程耳に入ってくる今日この頃。


新「あの人も意外に真面目なトコあるんスね、不正が許されないなんて。ああ見えて直参ですから報酬も期待できるかも…。」


神「私アイツ嫌いヨ。しかも殺し屋絡みの仕事なんてあまりのらないアル。」


璢「のらないならこの仕事おりた方が身のためだよー。」


銀「そのとおーり。そーゆー中途半端な心構えだと思わぬケガすんだよ。


それに」


ぎゅうぎゅう


体が圧迫される。


銀「狭いから。」


私達は一人用の篭に四人で入っている。おかげで暑いし狭いし暑いし。


新「銀さんと璢さんがいくなら僕たちもいきますよ。」


神「私達四人で一人ヨ。銀ちゃん左手、璢右手、新八左足、私白血球ネ。」


璢「全然完成してないじゃん。」


銀「何だよ白血球って。一生身体揃わねーよ。」


璢「てかこれ遅くない?遅いよね、やばくね?」


銀「オイ!何ちんたら走ってんだ!!標的見失ったらどーすんだ!!」


「うるせーな!!一人用の篭に四人も乗せて早く走れるか!!」


そりゃそうだ。けど客様のためならなんでもする、それが仕事人ってモンだァァ!!


銀「あん?俺達はな四人で一人なんだよ。俺が体で璢が頭、神楽が白血球、新八は眼鏡。」


新「眼鏡って何だよ!ってゆーか眼鏡かけてんの?どーゆう人なの!?」


銀「基本的には銀サンだ。お前らは吸収される形になる。」


璢「私の顔で基本的銀兄とか嫌だァァァァ!!」


銀「オイそりゃァどーゆーことだ?嫌いなのか銀さんがそんなに嫌いなのか。」


璢「想像してみてよ!顔が私で身体が………、うぷ」


銀「…………、ぉぷ。」


新「あんたらはアホかァァァァ!!」


その時、追っていた鬼道丸が篭を降りていった。


新「あっ!止まりましたよ!!」


璢「よし!!後を追うぞ野郎共!!」


神新「「おぉ!!」」


神楽は興奮しすぎてか降りるとき、銀兄を地面に叩きつけた。その上を新八が歩く。


銀「いだだだだ!!踏んでる踏んでる!!」


「オイちょっと待て代金!!」


銀「つけとけ!」


「つけるってどこに!?」


銀璢「「お前の思い出に!」」


呼び止める声を無視して私達は鬼道丸を追いかけた。
 
 
 
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