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璢「う、わぁ。」


私達は個室へと案内された。イスに座りキョロキョロする。


すると料理がテーブルいっぱいに運ばれてきた。どれも高そうな和食ばかり。


璢「そそそそそ総悟くん?」


沖「吃りすぎでさァ。」


総悟は笑いながら高級料理を食べていく。


璢「や、だって、これ高いんじゃ……。」


沖「別にいいんでィ。給料の使い道ねーし。」


淡々と話す総悟。とりあえず無理はさせなかったみたいで安心した。


それに、と付け加える。


沖「璢の幸せな、その、顔が見れたら、それで、。」


璢「………。」


あれ?私の目の前にいる人、沖田総悟くんですよね?こんな顔真っ赤にする人でしたっけ?あれ?これ今までの仕返しをするチャンスじゃね?


璢「あれれー?総悟くんどうしてそんなに顔が真っ赤なのー?」


ニヤニヤしながら話す私を総悟は睨みつける。しかし顔が真っ赤なため迫力があまりない。寧ろ可愛い。


沖「Sは打たれ弱いんでィ。」


璢「あれ?私なんか攻撃したっけ?」


これは素の疑問。そんなことした覚えはないんだが……。


沖「無自覚ってのが1番怖いねィ。」


璢「え、私なんかしたの?つかした前提に話してるよね?」


沖「……さ、食べやしょう。」


ごまかし逃げようとする総悟。そんなやつに反撃しようと何か言い返そうとした時だった。


沖「ちなみに言っときやすけど、ココ高級レストランじゃないんでィ。」


……………。


は?WHAT?


沖「1時間でこれ全部食わねーとこの食事分の会計■■■■■■円を払わなきゃいけないんでィ。」


璢「え!?総悟大丈夫なの!?」


高いじゃん!やっぱここ高級レストランだよ!!


沖「璢ィ。」


璢「はははははい。」


怪しい笑みを浮かべる総悟に固まる私。


沖「食わなかったら、(ここは卑猥な言葉で埋め尽くされてます。)」


璢「食べさせていただきますぅぅぅぅ!!


このあと必死に食べたのは言うまでもない。


てかコレデートだよね?なんでデートなのにこの落ち?


悲しいじゃねーか、銀兄達に報告できねーじゃねーかよ。なんのために自分頑張って化粧とか頑張ったんだよ。目の前が霞んじゃってるよオイ。
 
 
あの素直じゃない総悟を見れたのは楽しかったな。けど恥ずかしかった。よくあんな嘘、吐けるなァ。


沖田が言った素直な言葉を嘘だと思っている璢。しかしそれが本当のことだ、ということはいつかの日に知ることになるだろう。
 
 
 
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