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( 3 / 5 ) 沖「よォ、璢。待ちやしたかィ?」
そこに現れたのは、先日デートの約束をした総悟だった。
璢「う、ううん!」
思わず力の入った返事を返す。
沖「………。」
璢「………。」
沖「…………。」
璢「…………、だぁぁぁぁ!!ホラ行こ!?どこ行くの!?」
恥ずかしさに耐え切れなくなり、総悟の着物の裾を掴み引っ張る。
沖「………。」
璢「そ、総悟?」
心配になり顔を覗く。しかしすぐ顔を逸らされ自分の手で覆う。
沖「……璢、今日随分気合い入ってやすね。」
璢「あ、ううううん!せっかく総悟にデート誘われたから、やっぱ普段の恰好は良くないと判断し……。」
カアァァァァッ
こういう経験が浅いためすぐ自分の顔が赤くなる。けど裾は掴んだまんま。
あぁ、恥ずかしくて泣けそうだ。
沖「……それ反則でさァ。」
璢「え?なに?」
沖「なんでもありやせん。」
総悟は裾を掴んでいた私の手を取り、大きな手で包む。
沖「今日は初々しい反応をする璢を見て楽しみやしょうかねィ。」
璢「初々しい……ッ!仕方ないだろー!!こういう経験浅いんだからァァァ!!」
沖「え、じゃあ、セ」
璢「下ネタ挟むなァァァァアア!!」
沖「その顔、最高でさァ。」
璢「え、今どんな顔してんの?」
沖「弄りがいのある顔。」
璢「最悪ゥゥ!!」
この時、こちらも大変な状況に陥っていた。
銀「なんでェェェェェェ!?なんで総一郎君んんんんん!?」
神「なんでよりによってあのドSアルカぁぁぁぁぁ!!」
新「いいからお前ら落ち着けェェェ!!」 [ ← ] [ もどる ] [ → ] |
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