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沖「よォ、璢。待ちやしたかィ?」


そこに現れたのは、先日デートの約束をした総悟だった。


璢「う、ううん!」


思わず力の入った返事を返す。


沖「………。」


璢「………。」


沖「…………。」


璢「…………、だぁぁぁぁ!!ホラ行こ!?どこ行くの!?」


恥ずかしさに耐え切れなくなり、総悟の着物の裾を掴み引っ張る。


沖「………。」


璢「そ、総悟?」


心配になり顔を覗く。しかしすぐ顔を逸らされ自分の手で覆う。


沖「……璢、今日随分気合い入ってやすね。」


璢「あ、ううううん!せっかく総悟にデート誘われたから、やっぱ普段の恰好は良くないと判断し……。」


カアァァァァッ


こういう経験が浅いためすぐ自分の顔が赤くなる。けど裾は掴んだまんま。


あぁ、恥ずかしくて泣けそうだ。


沖「……それ反則でさァ。


璢「え?なに?」


沖「なんでもありやせん。」


総悟は裾を掴んでいた私の手を取り、大きな手で包む。


沖「今日は初々しい反応をする璢を見て楽しみやしょうかねィ。」


璢「初々しい……ッ!仕方ないだろー!!こういう経験浅いんだからァァァ!!」


沖「え、じゃあ、セ」


璢「下ネタ挟むなァァァァアア!!」


沖「その顔、最高でさァ。」


璢「え、今どんな顔してんの?」


沖「弄りがいのある顔。」


璢「最悪ゥゥ!!」


この時、こちらも大変な状況に陥っていた。


銀「なんでェェェェェェ!?なんで総一郎君んんんんん!?」


神「なんでよりによってあのドSアルカぁぁぁぁぁ!!」


新「いいからお前ら落ち着けェェェ!!」
 
 
 
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