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――――――――翌日の朝


「あの〜。どうもすいませんでした〜。」


結局幽霊の犯人は蚊みたいな天人のせいらしく、なんか子供を育てるために十分な血が必要だったためむさ苦しいこの真撰組に潜入して血を吸っていたらしい。


璢「んだよー。結局犯人は天人かよー。」


私達はというとあのまま倉庫で一晩過ごし、翌日土方さん達に見つけられた。


んで、総悟に寄り掛かって寝ていた私を見て銀兄と土方さんが叫び声を上げていた。うるさかったなあ。


総悟は総悟で繋いだ手を自慢げに見せてニヤニヤしていたし。またそれに雄叫びをあげるふたりもふたりだよね。


ま、なんだかんだで事件は解決したのだった。


沖「璢。」


縁側に座っている私の方に総悟が駆け寄ってきた。


璢「何?」


沖「なにか大切なこと忘れてやせんか?」


私の隣に座り、ニヤニヤと黒い笑みを浮かべながら聞いてくる。

璢「な、なんか(危険な)約束でもしたっけ?」


沖「しやしたよ。(危険な)約束。」


璢「いいいいいつ!?」


沖「フンドシ仮面の時、璢は『なんでもする』と約束しやした。」


璢「あ。」


そういえば確かに。総悟の頭にたんこぶ作っちゃったからね。


やばい。非常にやばい。だって総悟の笑みが半端ない。やばいやばい。


沖「そこで俺ァ考えたんでさァ。」


璢「なななな何を!?」


ゴクリ


唾を飲む音が響く。


ゆっくりと総悟の口が開く。


沖「一日デートしやしょうや。


璢「へ?」


デート?デートですと?


沖「お互い時間が合ったらふたりでデートしやしょう。」


真剣な眼差しで私を見る総悟。


璢「別にいいよ?総悟となら。」


その瞬間、陰でガッツポーズをする。そして銀兄にもピースサインをするが、された本人はなんだかわかっていない。


沖「じゃあ、また詳しい時間決めたら連絡しまさァ。」


璢「う、うん。」


なんか総悟、今までで1番生き生きしてるな。


そう思った私です。
 
 
 
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