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璢「〜〜〜〜〜ッ!!」


あまりの頭の痛さに起きてしまった。


顔をあげるとまだあちらの方で戦いが続いているらしい。雄叫びが聞こえた。


璢「あんま眠ってないんだ…。」


ふと意識が途切れる前の晋兄の姿を思い出す。


あの背中、今までいくとどなく見てきた。懐かしい、というか思い出したくもない光景。


璢「うっ…!!」


急に涙が零れてきた。涙は頬を濡らしていく。


晋「鬼兵隊に戻って来い。副総監さんよォ。」


晋兄。あなたは一体、何がしたいの?私を呼び戻してもいいことないのに。


私はぐっと涙を拭った。


今は前を


璢「前を見て歩かなきゃ…!」


横に置いている愛刀舞蝶を持ち騒ぎの中を駆け付けた。





――――――………






璢「っ、はぁ、はぁ。」


私が着いた時にはもうロボットとの戦闘は既に終わっていた。


そう、全てが終わっていた。


土「美菅原ァ!!」


璢「!」


こちらにドカドカと歩いてくる人、鬼の副長。


土「お前は一体どこに」


銀「璢ィィ!!」


土方さんの言葉を遮ってやってきた銀兄。


璢「ぎ、に。」


気づいた時には抱きしめられていた。


銀「すまねェ。俺がちゃんと見てれば…。すまねェ…!!」


璢「ぎ、銀兄のせいじゃないよ…。もう止められなかったんだ。」


周りにいる人達は何の話かわからない。しかしとても重要だということはわかるらしい。何も言わなかった。


璢「止められなかった、何もしてあげられなかった。わ、私は無力だ。」


私が銀兄の背中に手を回し力を入れた。ぎゅっ、と更に力が強くなる私の後ろにある腕。


銀「無力じゃねー。お前は立派な奴だ。あいつの獣を無意識に抑えてたお前は凄い。


泣け。我慢すんな。」


璢「う、ああああ!!


その言葉が合図となり私は泣き叫んだ。


璢「どーしてよ!!どうして晋兄はあんなになったの!?昔の晋兄はどこいったのよォ!!


うわあああああん!!


暑苦しい季節、夜空の下で私は久々に泣いた。涙は決して枯れることはなくただひたすら私の頬を濡らしていく。


私が泣き止むまで銀兄はずっと力強く抱きしめててくれた。
 
 
 
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