022
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――――――夕方


璢「んだよ結局何もないじゃん。平和だよコンチクショー。」


ここで見張ってて早数時間。酔っ払いの喧嘩を止めたり等はあったが特に大きな事件は無し。


平和だ。


「あの、美菅原隊長…。」


待機していた隊士達が話し掛けてきた。


璢「あー。苗字言われ慣れてないから名前で言って下さい。あと隊長いらないッス。」


「では璢隊長。」


璢「あれ?私隊長いらないっつったよね?」


「そう言うわけにはいきません。」


「隊長は隊長ですから。」


璢「なんか、昔思い出すな。んで?どうしたの?」


「じ、実は我々………」


ぐぅぅぅぅ


その隊士のお腹が鳴った。コイツだけではないらしい。あちこちからお腹の音が聞こえる。


璢「わかった。じゃあ何か買ってくるよ。」


「い、いえ!!自分が行きます!!」


璢「いいよ。ついでにさっき土方コノヤローから総悟探せってメール来たから行ってくるわ。」


「し、しかし!!」


うざったいなコイツ。


璢「口説い。」


ギロリとその隊士を睨む。


「…いってらっしゃいませ。」


璢「いってきます。」


草を掻き分け私は祭りの中に入った。
 
 
 
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