022
( 3 / 4 ) ――――――夕方
璢「んだよ結局何もないじゃん。平和だよコンチクショー。」
ここで見張ってて早数時間。酔っ払いの喧嘩を止めたり等はあったが特に大きな事件は無し。
平和だ。
「あの、美菅原隊長…。」
待機していた隊士達が話し掛けてきた。
璢「あー。苗字言われ慣れてないから名前で言って下さい。あと隊長いらないッス。」
「では璢隊長。」
璢「あれ?私隊長いらないっつったよね?」
「そう言うわけにはいきません。」
「隊長は隊長ですから。」
璢「なんか、昔思い出すな。んで?どうしたの?」
「じ、実は我々………」
ぐぅぅぅぅ
その隊士のお腹が鳴った。コイツだけではないらしい。あちこちからお腹の音が聞こえる。
璢「わかった。じゃあ何か買ってくるよ。」
「い、いえ!!自分が行きます!!」
璢「いいよ。ついでにさっき土方コノヤローから総悟探せってメール来たから行ってくるわ。」
「し、しかし!!」
うざったいなコイツ。
璢「口説い。」
ギロリとその隊士を睨む。
「…いってらっしゃいませ。」
璢「いってきます。」
草を掻き分け私は祭りの中に入った。 [ ← ] [ もどる ] [ → ] |
|