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土「それからコイツはまだ未確認の情報なんだが江戸にとんでもねェ野郎が来てるって情報があんだ。」


どくんどくん


胸の鼓動が速くなる。なにか嫌な予感がする。


沖「とんでもねー奴?一体誰でェ。」


土「桂の野郎は最近おとなしくしてるし。」


小太兄じゃないんだ。


どくん


胸が大きく鼓動を打つ。変な汗までかいてきた。


土「以前料亭で会談をしていた幕吏十数人が皆殺しにされた事件があったろう。あらぁ奴の仕業よ。」


知ってる。新聞でも大きく載っていた。


真撰組が突入した頃には既に十数人の死体しかなかった。ただひとつ血に塗れていない席があったらしい。


死体を確認していくうちに一人の死体だけがなかった。


その奴の名前は、


土「攘夷浪士の中でも最も過激で最も危険な男…」


どっくん


まさかここで名前が聞けるとは思わなかったよ。


土「高杉晋助のな。」


璢「晋兄…。


あなたはどうしてここまで堕ちてしまったの……………?
 
 
 
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