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璢「ん……?」


昔の夢か。あれは。久しぶりに辰馬兄に会ったから辰馬兄の夢見ちゃったよ、オイ。ショックだなァ。


辰「あまりにも暑いもんじゃけー、昔のことが走馬灯のように駆けめぐりかけたぜよ。何とか助かったってのに。危なか〜。」


辰馬兄はひとりで喋ってる。ってか助かったの?


銀「助かっただァ?コレのどこが助かったってんだよ…。」


ジリジリと太陽が私達の体温をあげていく。どうやらここは熱帯地らしい。


銀「こんな一面ばばあの肌みてーな星に不時着しちまってどうしろってんだ?なんで太陽が二つもあんだよ。金玉かコノヤロー。


大体テメーが舵折らなきゃこんなことにはならなかったんだぞ。」


辰「アッハッハッハッ。前回のことなんか忘れたぜよ!男は前だけ見て生きてくもんろー。」


銀「なーにすっとぼけてんだコノ毛玉ァ!!」


璢「こんな暑いのに騒がないィィ!!」


新「神楽ちゃん大丈夫?キミは元々日の光に弱いんだからね。」


神「大丈夫アルヨ。傘があれば平気だヨ。


でも喉かわいたからちょっとあっちの川で水飲んでくるネ。」


璢「あ、神楽ァ。私の分もよろしく。」


神「任せるヨロシ。」


新「任しちゃダメェェェ!!川ってどこ!?イカンイカンイカン!その川渡ったらダメだよォォ!!」


ずりずり


神楽は新八によって強制的に戻された。


神「とっつァん、もう勘弁してくれ。俺ァボクシングなんてもうどーでもいいんだ。水が飲みてーんだよ。」


新「誰がとっつァんかァ!銀さんヤバイよ!!神楽ちゃんが三途の川を渡ろうとしてる!!」


銀「おーい。璢ィ。大丈夫かァ?」


ぺちぺち


銀兄が私の頬を軽く叩く。


璢「ダメだよ、とっつァん。おいらウォーター飲まねェとボクシング勝てねー。」


銀「あ、ダメだこりゃ。目がすわっちゃってる。」


よいしょっとおぶられる。


銀「しょーがねーな。あっちの川で水飲ましてくらァ。」


新「お前も見えてんのかィィ!!あーもうダメだ!誰も信用できねー!おしまいだァァ!!」


そんなときだった。空から船が浮いている音がした。


助けがきたのかな?ってか助けてほしい。
 
 
 
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テーマ「人外ファンタジー」
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