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「どなたか宇宙船の操縦の経験のある方はいらっしゃいませんか!?もうホント誰でもいいから助けてェェェ!!」


操縦…経験?


璢「銀兄ィ!!」


銀兄は先程転がっていた男の髪を掴み歩き出す。


「イタタタタタ!!何じゃー!!誰じゃー!?ワシをどこに連れてくがか?」


銀「テメー確か船大好きだったよな?操縦くらいできるだろ!!」


璢「ってか操縦くらいできなきゃ!!宙に飛び立ちたいって行ってしまったんだから!!」


「なんじゃ?おんしゃたちゃ何でそげなこと知っちょうか?
あり?どっかで見た…」


銀「宙?いんじゃねェの。お前らしくて。」


璢「たくさん星持ってかえってきて。お土産としてね。」



「おおおお!!金時に璢じゃなかか!!おんしゃなぜこんな所におるかァ!?


璢は相変わらず可愛えーの!!どうじゃ?ワシんとこ嫁来るきなったがか?」


ダコン


銀兄は男を顔真っ正面から壁にぶつけた。


銀「銀時だろーがよォ銀時!お前もし俺が金時だったらジャンプ回収騒ぎだぞバカヤロー。ってかまだ璢を口説いてたのか。」


璢「ハハハッ。相変わらずだねェ。」


そして男は引きずられながら操舵室に着いた。


「あちこちで誘爆が起きちゅー。船に爆弾しかけるなんぞどーかしとーど。」


操舵室の壁は爆発のせいかボロボロ崩れていた。あちこちにはまだ生存しているパイロットさんや倒れた人がいた。


新「銀さん璢さん!ヤバイですよ。みんな念仏を唱え出してます。」


璢「大丈夫だよ。あの人に任してたら。」


銀「あいつァ俺達の昔の馴染みでな。頭はカラだが無類の船好き。銀河を股にかけて飛び回る奴だ…。」


璢「坂本辰馬にとったら船を動かすことなんて自分の手足動かすみたいなもんよ。


辰「…よーし、準備万端じゃ。行くぜよ!」


新「ホントだ、頭カラだ…。」


そう言って辰馬兄が持ったのはパイロットさんの足。


バキッ


銀「おーい。もう一発いくか?」


辰「アッハッハッハッ!こんなデカイ船動かすん初めてじゃき勝手がわからんち。」


銀兄は辰馬兄のもじゃ毛を掴み鼻血が出るまで殴った。
 
 
 
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テーマ「人外ファンタジー」
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