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天人を倒している時、頭から声が聞こえた。


『璢。』


璢「いっ…!?」


頭が、頭が割れるように痛い…。


『璢。我を失う闘いは行けません。』


この、声は。


「女が怯んでいるぞ!!今のうちだァァァ!!」


天人達が一斉に私を襲うと来る。


銀「璢ィィィ!!」


璢「邪魔するなァァァァ!!」


ブシャッ


「ぎゃァァァア!!」


天人は血をドクドクと流し倒れていく。


璢「ち、くしょ、ぉ。」


やばい。加減ができないよ。これじゃ天人殺しになっちゃう。


私はその場にしゃがみ込む。なお天人は襲い掛かってくるが全てを薙ぎ払う。どこまで体力が持つか。


『我を失ってはいけません。見つめなさい。』


璢「と、父さ、ん。」


銀「なッ…!?」


この声は間違いなく父さんだ。でも今なんで聞こえるの?


『敵と戦う時は真っすぐ前を向き、』


璢「前、を。」


グッと立ち上がる。背筋を伸ばし真っすぐ相手を見て刀を構える。


『そのままその場で一周するように斬りなさい。』


璢「う、おりゃァァァァァァァ!!」


私は刀を周りの敵に打ち付けるように振るった。


それを見ていた。銀時は驚いて見入っていた。


銀「う、嘘だろ。あれは、あの攻撃の仕方は


松陽先生、まんまじゃねーか。」


璢「くっ。ハァ、ハァ。」


やっと頭痛が収まった。しかし一体急にどうしたのだろうか。


状況確認のため辺りを見回す。血、血、血、血だらけ。その中に私は忽然と立っていた。


あぁ、これはあの時の。


「ひィィィ!!化け物ォォ!!」


ひとりの天人がそう叫び始めた。


璢「化け物で結構。あなた達程でもないけどね。」


「なめんじゃねェェ!!化け物がなんだァァァ!!」


「うォォォォォォ!!」


璢「そうそう。その意義で来なきゃ。」


チャキッ


再び刀を構えた。
 
 
 
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