017
( 3 / 7 ) 太助から送られてきたメールを頼りにターミナル近くの倉庫まで来た。
「待って!俺ホント知らねーんだって!マジ持ってないから!」
突然違う方向から声が聞こえる。
璢「準備はいい?」
銀「おう。」
ギュッと腹周りに縄を縛り付ける銀兄。あ、決してSMじゃないんで。
「うわァァァァァァァ!!」
死を覚悟した男の叫び声が聞こえる。
ガシン
しかしそれは銀兄によって阻止された。腹に巻かれた縄は上にいる私達が支えている。
「なっ…なんだテメー!?」
銀「なんだチミは、ってか?そーです、私が…」
ゴッ
突然銀兄の上から振ってきて、踏み台にした。
ハ「太助ェェ!!」
太「公子ォォ!!」
璢「銀兄ィィ!?」
あいつら銀兄踏み台にしやがって!!銀兄白目向いてんぞ!!一瞬生死さ迷ってたんだぞォォォォ!!
ハ「もう大丈夫よ!万事屋つれてきたから!アイツら金払えば何でもやってくれんの!」
太「何でもやるっつーかもう何もやれそーにねーぞ。大丈夫なのか?」
あ、銀兄起きた。
銀「…う…う。メス豚が邪魔しやがって。オイ作戦変更だ。連中を残して戦線離脱するぞ!」
神新璢「「「あいあいさ〜〜。」」」
ずるずると銀兄を上へ上げていく。
ハ「あっ!!てめェ何一人で逃げてんの!?」
銀「悪いが豚二匹しょって逃げるなんざ用意しちゃいねェ。ハム子てめーが勝手なマネするからだ!」
ハ「ふざけんな!!パフェ何杯食わせてやったと思ってんだよ!!」
太「キッチリ働けや!!」
そう言って豚二匹は銀兄の足にしがみついた。
当然重力で下にいく。銀兄は上からも下からも引っ張られ最終的には、
メキメキ
銀「うごっ!!はっ…腹がしめつけられ…ぐふっ!!やばいってコレ!出るって!なんか内臓的なものが出るって!!」
神「内臓的なもの?いやだヨそんな銀ちゃん!四六時中そんなの出てたら気を使うヨ!!関係ギクシャクしてしまうヨ!」
新「出るわけねーだろ、そんなもん!」
璢「でも銀兄が危険なことには変わりないよ!!新八、神楽。ここは任せたァァ!!とうっ!!」
新「あっ、ちょっと!!」
私は縄を二人に任せ銀兄のところまで降りていった。
璢「ハム子ォォォ!!早く手を離しなさーい!!」
そう言いながら私はハム子を足蹴りする。隣の銀兄の呻き声は更にひどくなっていく。
ハ「ちょっ…何すんの!マジムカつくんだけどコイツ!!」 [ ← ] [ もどる ] [ → ] |
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