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土「チャイナ娘出てこい!!お前がどうやってそよ様と知りあったかは知らんがそのお方はこの国の大切な人だ!!これ以上俺達の邪魔をするならお前もしょっぴくぞ!!聞いてるか!」


シ――――――ンッ


土「ッチ。あの野郎…。」


土方さんは自分の吸っていたタバコを地面に落としすり潰した。


様子から見てかなり苛立っている様子。


璢「ああぁぁ。神楽まじで勘弁してくれよォ。姫様だよ?どうすんだよー傷物になっちゃったら。」


その場に座り込んでしまう私。冷や汗が止まらない。


近「大丈夫だ。」


腕組みをしている近藤さんが言った。


璢「うちの娘、なにしでかすかわかりませんよ。」


近「そうだな。けど女の子にはしたことあるか?」


璢「確かに、言われてみれば。」


近「それにあの雰囲気、璢ちゃんにもわかるだろう。」


璢「?」


近「友情ってやつだ。」


璢「友情…ねェ。」


悪いね、近藤さん。私は友情ってものはわからない。わかるのは家族愛と愛情さ。


そのあと、そよ姫は神楽に連れてこられてきた。神楽はそよ姫が連れていかれるのを見て少し悲しそう。


璢「そよ様。」


そ「はい?」


パトカーの窓から顔を覗かせるそよ姫。


璢「本日は神楽と遊んで頂いて。誠に光栄です。」


そ「いいえ。遊ばしてもらったのは私の方でして…。」


璢「それでもしよろしければ」


スッとそよ姫に名刺を渡す。


璢「今度は私とも遊んでいただけないでしょうか?」


ニコリッと微笑む。『万事屋銀ちゃん』と書かれた名刺を嬉しい表情で見つめているそよ姫。


そ「もちろんです!!ぜひ遊んで下さい!!」


そう言いそよ姫はパトカーのサイレンと共に行ってしまった。


神「なんで最後名刺渡したアルカ?」


璢「名刺のところに住所があるでしょう。だから今度はちゃんと家に来れるようにね。」


神楽はそれを聞き大はしゃぎな様子。


土「ったく。あのチャイナ娘のせいで余計疲れたわ。」


璢「……ねェ、土方さん。」


土「あぁ?」


璢「友情ってさ、何?」


ザァァッ


二人の間に強い風が通る。


璢「…………なァんてね。じゃね!」


私は神楽の方へ走っていった。


土「冗談言う顔じゃねェぞ、ありゃァ。」


土方さんが呟いた声も知らず。
 
 
 
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