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私達はそれぞれ違う方向を捜すことになった。提案したのは土方コノヤロー。


暑い、と汗をかきながら道を歩いていた時だった。


「そんなこと思ってたらいつの間にか城から逃げ出していました。」


ここかぶき町で聞いたことのない声がした。私は何分耳がいいのでそういうのわかるんです。


声のした方向を見ると神楽が座っていた。神楽の隣のあの姿。間違いない。お姫様のそよ姫だ。


そ「でも最初から一日だけって決めていた。


私がいなくなったら色んな人に迷惑がかかるもの…」


ザッ


璢「あ、土方さん。」


土「その通りですよ。さァ帰りましょう。」


そよ姫の前まで行った土方さん。私が1番最初に見つけたのにィィィ。


そ「…………。」


そよ姫は黙って立ち上がった。しかし、神楽がそよ姫の腕を掴んだ。


そ「!」


土「何してんだテメー。」


ニタと笑った次の瞬間だった。


神楽は口に加えていた団子の串を土方さんに飛ばし、そよ姫と一緒にどこかへ走っていった。


土「オイッ待て!!笠原も手伝え!!」


璢「げっ。バレたか。」


土「確保!!」


神楽が逃げようとした道にはたくさんの隊士が道を塞いでいた。


神「ぬァアアア!!どくアルぅぅ!!」


臆することなく隊士軍団にツッコミ、パトカーを踏み台にして屋根へと飛びうつった。


近「……ありゃ万事屋のトコのチャイナ娘じゃないのか?何故姫と。」


沖「さァ。」


璢「神楽ァァァァ。お願いだから一国の姫様を傷つけるなよォ。やばいよー。」


ガシャ


近「ちょっとォ!総悟君!何やってんの!物騒なモン出して!」


どこからか出したのか総悟は片手にバズーカを持っていた。


沖「あの娘には花見の時の借りがあるもんで。」


近「待てっ!!姫に当たったらどーするつもりだァ!!」


璢「そうだよ!!やめなさい!!」


沖「そんなヘマはしねーや。俺は昔スナイパーというアダ名で呼ばれていたらいいのにな〜〜。」


璢「ただの願望だよ、それェェェ!!」


沖「夢を掴んだ奴より夢を追ってる奴の方が時に力を発揮するもんでさァ。」


璢「台詞は格好いいけどダメなものはダメだからァァァァ!!」
 
 
 
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