015
( 3 / 7 ) 結局20万円はゴリラの手元に返された。ゴリラはなにがなんだかわかってないらしい。
そして私達は道の真ん中で正座である。
璢「チクショー。なんで私がこんなことに。」
沖「璢のせいですぜィ?」
璢「いやいや。元はといえば総悟が『いい商売やりやせんか?』って唆したらじゃない!!」
沖「ドMのあんたにはいんじゃねェの?正座。」
璢「ドMじゃないからぁぁぁあ!!」
土「うるせェよ!!黙って正座してろ!!ってもう正座崩しやがって。」
近「それぐらいにしとけ、トシ。調査の方はどうだ?」
観念(?)したのか土方一行は歩き出した。私も暇だったのでついていく。
土「潜伏したテロリスト捜すならお手のモンだが、捜し人がアレじゃあ勝手がわからん。お姫さんが何を思って家出なんざしたんだが…。」
近「人間立場が変わりゃ悩みも変わるってもんだ。俺にゃ姫さんの悩みなんて想像もつかんよ。」
璢「立場が変わったって年頃の娘には変わりないじゃん。あ、ほら最近お父さんの視線がいやらしいとか、お父さんが臭いとか。色々あるよ。」
土「年頃の娘にこんなこと思われて父さんは災難だな。」
璢「災難じゃないの、運命なの。」
土「もっとひでーよ。」
横を歩いていた総悟が何かを閃いた顔をした。
沖「江戸の町全てを正攻法で捜すなんざ無理があるぜィ。ここは一つパーティでもひらいて姫さんをおびき出しましょう!」
土「そんな日本昔話みてーな罠にひっかかるのはお前だけだ。」
沖「大丈夫でさァ土方さん。パーティはパーティでもバーベキューパーティです。」
土「何が大丈夫なんだ?お前が大丈夫か?」
璢「バーベキューパーティ!?やりたいやりたい!!」
土「自分がやりたいだけかよ!!」 [ ← ] [ もどる ] [ → ] |
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