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「かぶき町の女王さん、ありがとうございます。」


神「いいってことヨ。それよりここにはもう近づかない方がいいネ。江戸で最も危険な町アル。」


神楽は酢昆布をかじりながら定春に乗り格好よく帰ろうとした。


「待ってください。」


神「?」





―――――――......





だらだらだら


土「あー、あつい。なんで真撰組の制服ってこんなカッチリしてんだ?世の中の連中はどんどん薄着になってきてるってのに。


おまけにこのクソ暑いのに人捜したァよ。もうどーにでもしてくれって」


沖「そんなに暑いなら夏服つくってあげますぜ、土方さん…」


土「!」


ドゴォォ


土「うおおおおおお!?」


沖田は土方目掛けて勢いよく刀を振り下ろすがいいタイミングで避けられた。


沖「あぶねーな。動かないでくだせェ。ケガしやすぜ。」


土「あぶねーのはテメーそのものだろーが!!何しやがんだテメー!!」


沖「なんですかィ。制服ノースリーブにしてやろーと思ったのに…。」


土「ウソつけェェ!!明らかに腕ごともってく気だったじゃねーか!!」


沖「実は今俺が提案した夏服を売り込み中でしてね。」


そういって出されたのは袖がギザギザに切れたまさに真撰組用の夏服だった。


沖「土方さんもどーですか?ロッカーになれますぜ。」


土「誰が着るかァ!明らかに悪ふざけが生み出した産物じゃねーか!!」


馬鹿馬鹿しくなった土方はまた人捜しを再開しようとした時だった。


璢「きゃぁぁぁ!!ゴリラ格好いい!!すごく似合ってる!!」


近「え?格好いい?嘘、まじで?お妙さん惚れるかなァ。ってかどさくさに紛れてゴリラ言ったよね?」


璢「こんなに似合うのに…。買わないの?」


うるうるっ


近「…………………。いくらだ。」


璢「20万円になりまァす!」


土「近藤さんんんんん!?あんた騙されてるよォォォォ!?


璢「げっ。土方さん。」


既にゴリラから20万円を受け取った私をギロリと睨む土方さんがいた。


近「おーう。どーだ調査の方は?」


土「おーう、じゃねェよ近藤さん!!あんた今20万円騙し取られたぞ!!ってかテメーなんでこんなとこにいやがる!?」


沖「なにいってんでィ。提案したのが俺なんだから8割は俺のだろィ。」


璢「なにいってんのよ。私も結構働いたから5割ずつでしょ。」


沖「なーにいってんでィ。著作権ってもんがありやすぜ?」


璢「こっちはバイト代と口説き代が………」


土「まじでテメーらなにしてんのォォォォ!?」
 
 
 
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