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「てめ―――、見ねェ顔だな。どこのモンだ?」


キィキィと錆びたブランコに座る女の子。


「この辺りの公園はなァ、かぶき町の帝王よっちゃんの縄張りなんだよ!ここで遊びたきゃドッキリマンチョコのシール3枚上納しろ、小娘!!」


「なんですか?バックリマン?そんなものが城下では流行っているんですか。」


「バックリじゃねーよ、ドッキリだよ!いや、ゲッソリだったよーな気もするな。」


「違うよ、よっちゃん。バツアンドテリーだ。」


「いやいや違うヨ。」


「!」


ザックリ


「ザックリマンの間違いアル。」


「ギャアアアアアア!!ザックリやられた!!」


よっちゃんの頭をザックリとやったのは自称かぶき町の女王神楽の愛犬、定春だった。


「チクショー覚えてろォォ!!」


「フン…ザコが。」







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脇だけ洗っときゃいいんだよ脇だけ

 

 
 
 
 
 
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