013
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上を見上げるとそこには真撰組の野郎共がいた。今日はみんな征服を着ていなかった。そして声の主はやはり真撰組副長、土方十四郎だった。
銀「オウオウ。ムサい連中がぞろぞろと。何の用ですか?キノコ狩りですか?」
土「そこをどけ。そこは毎年真撰組が花見をする際に使う特別席だ。」
璢「どういう言いがかりよ?どこでも同じでしょーが。この瞳孔ニコチン野郎。チンピラ警察24時か、あんたらは!」
土「同じじゃねぇ。そこからそこから見える桜は特別なんだよなァ。みんな?」
土方が後ろにいるムサい連中に問うが、面白い返答が返ってきた。
「別に俺達ゃ酒飲めりゃどこでもいいッスわ〜。」
沖「アスファルトの上だろーとどこだろーと構いませんぜ。
酒のためならアスファルトに咲く花のよーになれますぜ!」
沖田は鬼嫁を片手に語っていた。
璢「あれ?総悟が持ってるのってあの"鬼嫁"じゃん?」
沖「姉さんやないですかィ。」
鬼嫁を片手で持ち私の方にやってきた。
璢「どうもこんにちわ。姉さんですー。」
沖「なんかこんな奴を姉さんだと呼びたくねーや。」
璢「失礼な!一応20歳は超えてんだからね!!
ってまじで驚いた顔するのやめてくれる!?」
沖「てっきり璢は一個上かと思ってやした。」
璢「さりげなく呼び捨てだしィィィイイ!!まあ、いいや。
というか総悟ってまだ未成年じゃない?鬼嫁、飲むの?」
ピクリと肩が動き、鬼嫁を持っていた手が少し動く。
沖「あんな所で働いてたら時々酒を飲んで忘れたいんでィ。」
璢「あなた警察だよね?一応警察だよね?」
真撰組は本当に変わったキャラが多い。ってかあっち側大変なことになっていないか?
土方さんは鞘から刀抜こうとしてるし。え?喧嘩?楽しそうだけど今はそんな気分じゃないなー。
私が刀を持ち怠そうに腰をあげると総悟がそれを阻止した。
沖「俺が行ってきやす。」
そう言って総悟は仲介に行った。遠くから「花見関係ねーじゃん!!」と声が聞こえた。
そして何故かわからないが『叩いてかぶってジャンケンポン大会』が始まろうとしていた。
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