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チュンチュン


陽気に鳴く鳥の声に苛立ちながらテーブルの上にあるコーヒー(マヨネーズ入り)を飲む土方警部補佐。


それを横で見ていた沖田巡査部長は吐き気がした。つかもう吐きそう。


「おい、総悟。んだその顔。」


「土方さん……。さすがのマヨラーにも限度ってモンがありまさァ。」


「は?マヨネーズに限度なんかねーよ。」


「………。」


沖田は思った、もう誰も奴(土方マヨ郎)を止められないと。


いつもなら反論(主にバズーカ)するが今日はそんな気分ではない。これも全てあいつのせい。


「で、総悟。なんか報告あったか?」


「マヨ消したいぐらいさっぱりでさァ。」


「おい、ちょ。どういうさっぱり?」


「仕方ねー、体でわからせてやりやす。」


ガチャッ


この小説初バズーカを沖田が担ぐ。


「こういうことでさァ。」


と、その時


ガチャとドアが開く。


「おう、総悟、トシ!!調査は進んでるか!?」


「「あ。」」


「え?」


止めようとしたが、既に遅し。


ドガァァァァン
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
――――――――………
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「えー、では銀の猫関連事件についての会議を始める。」


キリッと顔を決めて話すが話す本人は決まっておらず服も顔もボロボロ。隣にいる土方もだった。


「先日、銀の猫に盗まれた猫の宝石『キャッツ・〇イ』だが、」


「え、おい、それってパクリじゃ、」


「土方警部補佐が会議中に話をするたァどういうことでィ。」


「いやさっきの宝石の名「近藤さん続けてくだせェ。」人の話を最後まで聞けェェェ!!」


「うう゛ん、ゴホン。


で、結局捜査をしても証拠品があのメッセージカードだけ。指紋も何もついていなかった。


よって又しても俺らの負けだ。」


「……チッ。」


「相変わらずだねィ。」


悔しそうに下を向く警察官。


完璧な盗み、完璧な犯罪、完璧な銀の猫。俺らはいつも奴に躍らされてばかりだ。


「そんなやつからまたしても予告状だ。」


透明のチャックシートに入った予告状をみんなに見せる。そしてその内容を口に出して読んだ。


「ごきげんよう、ポリスヤロー。


今日は2丁目の山田さんの家の宝を盗もうと思う。


が、やっぱ面倒くさいんで止めとくわァ。


営業しっぱなしも体壊すからな。


んじゃ。


…………だそうだ。」


予告取消状かよォォォ!!今の流れはまた盗むところだろ!!つか何あいつ!!この連載始まってまだ一回しか盗んでねーのに疲れたとか言うなよォォォ!!」


「まあまあ落ち着いてくだせェ、土方さん。奴も時々休みてーんでさァ。」


「お前あいつの何知ってるの!?」


「何も知らねーけど疼くんでィ。サボりの感が。」


「結局てめェもサボりてーだけじゃねェかァァァ!!」


「さ、マヨネハザードでもしやしょうかねィ。」


「まて総悟ォォォ!!!」


そう、銀の猫は大変気まぐれさんなのです。
 
 
 
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