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時々、人を信じることが恐くなることがある。


どうせ始めだけ。最後は使い終わって最後はぽいっと捨てるのだろうとネガティブな考え。


なら、信じなければいい。とてもシンプルな考え方。


でも私はダレカに私を理解してほしい、ダレカに信じてほしい、そんな気持ちがあるから人を信じようと努力する。


人との信頼、これは戦場でも大切なことだと教えてもらった。


戦場の鬼に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ふらふらと町をさまよう。辺りは既に暗く人があまり通っていない。


ここは一体どこだろうか?私は随分と歩いてきたな。


折り畳んだ一枚の紙を広げる。


もう少しでつくぞ。


足が棒になった気分だがそれを引きずる気持ちでまた、歩き出した。


暫く歩くと何やらドンチャン騒ぎが聞こえる。こういうことを放っておけない私はその場所へと行ってみる。


「ああん!?やんのかゴラァァ!!」


「てめェ調子乗ってんじゃねーぞ!!ああ!?」


チンピラが絡み合っていた。周りには不安そうに見つめる人々達。


どうやらチンピラ達は酒を飲んでいるらしく酒の勢いでこんな騒ぎになったらしい。


全く人騒がせな。


 
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