( 1/2 ) こんにちわ、姫路野凛華ぴちぴちの19歳です。
嘘とか言ったそこのやつ、今すぐ出てこい。今なら往復ビンタ(ポ〇モン)で許してやる。
さてさて、私は松平さんに騙されたのかなんとか真撰組に入れられてしまいました。
つか警察にだよ?(勿論最初から知っていたさ)けど一般人がそんな簡単に入っていいわけ?
疑問だらけの私を瞳孔開きお兄さんは取調室から出し、客間に通す。
「……今回は悪かったな、とっつぁんが。」
「別に大丈夫。なんとかやっていけると思ったし、うん。」
「なんとかってな……。」
「とにかく、その真撰組ってやつに私は入るの?」
「あぁ、そう言われてるがここは男所帯だ。女が入れる場所は女中しかねェぞ。」
「女中ぅ?なにそれ。」
「……お前まじかよ。」
「まじだよ。」
「なら、俺が説明してやりまさァ。」
いつの間にいたのか、可愛らしい男の子が隣で得意げに話した。
「総悟、てめェッッ!」
「そういえば自己紹介してやせんでしたね。」
瞳孔開きお兄さんを無視し、私に向き直る。
「真撰組一番隊隊長、沖田総悟でさァ。」
「……真撰組副長、土方十四郎だ。」
「副長?一番隊隊長?」
「つまり偉いやつ、てことでさァ。」
「そーなんだァ。」
ふーん、と私は素っ気ない返事をする。それを気にせず沖田は話を続けた。
「女中てのは旅館でいう女将みてーなモンで、野郎共の食事、衣服の洗濯、掃除、いわば雑用をするやつのことでさァ。」
「え、絶対嫌。」
「即答かよ。」
「当たり前じゃん!!嫌だよ雑用だなんて。やるならその、隊士てのやりたい。」
「……ふざけてんのか。」
「至って本気だよ。」
反抗しようとした土方はそれを止めた。こいつを連行する前に起きた事件、あれを思い出した。
確かこいつは総悟が撃ったバズーカを真っ二つに斬った。あの時のこいつが出鱈目に斬って当たったとは考えにくい。剣の腕は確からしい。
しかし……、
「女が隊士、とはなァ。」
「土方さん。」
ニヤニヤと何か(黒いことを)考えている総悟が言った。
「隊士と戦わせるってのはどうでィ?」
「はぁ!?」
「なにそれ!面白そう!」
なんかこの沖田って人、いい考えしてるぅ!
「んなことダメに決まってんだろーが!!とにかくこいつは女中で、」
「いや待てトシ。」
ガラッと障子が開く。そこに立っていたのは、
「野性のゴリラァァァ!?」
「近藤勲だからァァァァ!!」
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