※ 暗め これの続き「それでね、京治君がね!」
桃谷が赤葦と付き合い始めた。
前々から仲がいいとは思っていた。
面倒見のいい赤葦(見ざるをえない)と甘えん坊の桃谷だ。
可能性がないわけじゃなかった。
「おー。」
でも大丈夫だと思った。いや、年下はないだろう、と。
でも実際どうだ?
「人形とってくれたの!いるかさんだよー!」
赤葦はまじだったんだろう。こいつは多分全く無かった。
「それでね、木葉くん、」
前までは秋紀くんだったじゃないか、彼氏さんに言われたのか?意外と束縛が強いのな。それとも桃谷からか?
嬉しそうにデートの話、彼氏が優しい、今度あそこに行く。
それは俺にはならなかったの?
俺が押さなかったから、赤葦に行ったの?
俺が押せば、今そこは秋紀君のままだったのか?
赤葦京治、という男はお前にどんな影響力を与えたの?
「よかったな。」
答えになってない答えを返す。
後悔という感情