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いつでも本気

 


俺の携帯にはとてもぶっさいくなストラップがついている。
それを眺めたり、つついたり、握ってみると、またすぐに真冬さんに会いたくなって、でも「会いに来てください」なんてメールは恥ずかしくて出来なくて、俺は溜息をついた。




「寒川ー」

「なんスか?」

「お前真冬さんのこと好きなの?」



普段と同じ声の調子と音量で先輩は切り出した。



「な、何言ってるんですか…!」



やば、動揺してしまった。舞苑先輩にこういうとこ見せると、後から面倒くさいんだよなぁ…。
何を考えているかわからない目でじーっと俺を見ている舞苑先輩。

ここは変に動揺を見せて否定するよりも、自然に肯定するのがいいとわかっている。
それなのに不意打ちに動揺するなんて、俺もまだまだ駄目だな。と反省する。

俺はなるべく心臓を落ち着かせるようにして、平然を装った。



「…そりゃ好きですよ。喧嘩強いし、動作に無駄がなくて、頼れるし、たまに変だけど、仲間想いで、明るくて、すげえ馬鹿で、かっこいい真冬さんが大好きですよ」

「へー、うん、俺も大好き」



舞苑先輩は相変わらず何を考えているかわからない目をしたまま頷いた。



「………え」

「俺さー、真冬さんと離れてから気付いたけど、本当は真冬さんの右手じゃなくて、真冬さんのことが好きだったんだ。いや、愛してるんだよ」

「なんか…アンタが言うと本気で言ってるのかどうかわからないんだけど…」

「結構本気。」



そう言いながら舞苑先輩はポケットから携帯を取り出し、メールを打ち始めた。












(真冬さん、はやく俺を殴りに帰ってきてください。送信)

















…後書きと言い訳
うーん、長く下書きを放置していたら、何がしたかったのか忘れてしまいました。こんなの書いておいて、舞苑×真冬はそんなに好きじゃないです←
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