空想
学パロ
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「テスト終わったー!!」
屋上にて。この4日間まるで地獄のようなテスト週間だった。一日目はすべての時間にテストが入っており、最悪だとしか言う事が無い。
チャイナも同じだった。
「お前、私の真似してるんじゃないアルか?だっておかしいヨ、変アル。授業被る人なんて滅多にいないのに、よりにもよってすべての授業科目がお前と一緒だなんて」
「運命共同体じゃね?同じ授業、赤点も同じ。まぁ点数まで同じってわけじゃねぇーけど…」
「文系は得意アル」
「俺は理系」
「なのになんで同じテストで赤点アルか」
「だから、運命共同体だってば」
依然不満げな表情がとれないチャイナだったが、もう何も言う気が無くなったのか何もしゃべらなくなった。
冷たい空気が屋上を滑る。11月にしては高かった気温が、最近になって急に低くなり冷え込んできた。
くしゃみをするチャイナ。
「ぶっさいくなくしゃみだな」
「うぜーヨ、黙れ」
「おーこわ」
「お前まじムカつくアル。いっぺん死ぬヨロシ」
「いっぺん死んだらもう生き返れねえよ」
死んだら生き返れない。そんなの当たり前だが、チャイナが言ったら生き返れそうだ。
つい、興味本位でチャイナの手掴んでみた。秒速で払われた。
ムカついたからまた掴んだ。今度は振り払われなかった。
「さっきから何アルか」
「ん……。ただの興味本位」
「…興味って……」
少し睨まれた。チャイナの瞳は氷点下の色だ、寒い。
「チャイナ色白くて冷たそうだったから、触ってみたかったんでィ」
「わけわかんねーヨ。で、どうアルか?冷たいアルか?」
「いーや、子ども体温でィ。ぬくぬく、もうちっと大人の女になれや」
「その言葉、そっくりそのままバッドで打ち返してやるヨ、ヘタレ総悟君」
ふ、不意打ち!!!
「うっさい黙れや、死ねチャイナ!」
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タイトル関係ないですね←
冷たそうだったのは沖田君の空想で、実際はちゃんと温かかったってことを書きたかったんです。
沖田君の思い通りにならない神楽ちゃんがすきなんです。