チャイナの携帯へ電話をしても、メールをしても全くつながらない。
こんなにもチャイナを血眼になって追っているにもかかわらずだ!俺はこんなにもチャイナの事が好きで好きでたまらず、カップラーメンに例えられようが、その愛に一滴の嘘なんかは無い。断じて。
俺がチャイナを好きなのに、チャイナが俺を好きじゃないのは不平等だと思う。世界はみな、平等であるべきなのだ。
だから、片思いとかそんなもの、法律で罰せられればいいのだ。
「チャイナ―!!!」
「よう沖田君」
「旦那、チャイナ知りやせんか?」
「神楽?知らないよ!」
そう言う旦那の目は、嘘がバレバレだ。あからさまに目をそらし、口笛を吹く。一体いつのギャグ漫画だ。
「知ってますか旦那。この前出来たケーキ屋。あそこ今半額がさらに半額で販売されてるんでさァ。場所知らねえでしょう?」
「な、なにそれ。俺知らないんだけど!半額の半額って、もうそれほぼお金いらないじゃん!」
「そうなんですよねィ。その場所を知っているのは俺と土方と近藤さんのみでさァ。チャイナの居場所、教えてくれたらその半額の半額代、全部俺が出しやすぜ」
キリリと光る目で見つめる。本当だと信用したのか、旦那は目をキラキラさせてチャイナが隠れているであろう部屋を指差す。
さぁもうすぐだ。あのクソチャイナ。俺をカップラーメンに例えたこと後悔させてやらァ。泣いたって、喚いたって、もう絶対離さない。
俺はチャイナが好きで、チャイナが欲しいと思ったんだから、もうとっくにチャイナは俺のもので、俺はチャイナのものなのだ。
ゆっくりとチャイナがいるであろう部屋のドアノブをひねる。キーっと音がして目に飛び込んだのは、ソファーに眠りこける可愛く愛らしいチャイナだった。
まだ続きます。