青春のてっぺん
原作・甘々
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チャイナは俺の女神では、と思うことは常日頃思うことである。
可愛いし、ツンデレだし、チャイナだし、ツンデレだから。
ツンデレは最強なり。みんなの前ではツンツンしているが、俺の前だけでは子猫のようにスリスリと頬を寄せてくるのだ。可愛いったらありゃしない。
耳を甘噛みしたら『ひゃぅ』って言って頬を染めるところとか、多分俺を殺したいんじゃないかと思う。下半身はテンションが上がりきってしまうくらいだ。
「チャイナァー」
「なにアルか、総悟」
「ちゅーしていい?」
「…うん、総悟とちゅーしたいアル」
「やっぱ止めた」
「え…、」
悲しそうな顔をするチャイナに、もっと苛めたいという感情が渦巻く。だって可愛過ぎる。
「うそ」
んぅ。っていうチャイナの籠る声。なんていうか、もう我慢なんて出来るわけないし、普段は皆と一緒にいることが多いためツンばかりだ。そんなチャイナがデレるんだから、そりゃあもうOKってことだろ?
うん、元気出てきた。
「最近二人でいる時が少なかったなよなァ」
「…そ、そうアルな。…さみしかったアル」
「ん、俺も」
再び唇を合わせる。溶けてしまいそうだ。
こんなにキスって、気持ちが良いんだと感じたのはチャイナが初めて。
「今日はね、銀ちゃんが泊っていいって」
「マジでか。ふーん、だったらイイよな?」
「……うん。総悟、好きだヨ」
「俺も、好きだよ」
ちっこいチャイナの体は、すごく柔らかい。髪からは甘い匂いがして、女の匂いだった。
「これからも、ずっと一緒な」
「うん。もうきっと総悟じゃないと嫌アル」
デレのチャイナはまるで砂糖のように甘かった。
おわり
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とにかく『デレ』とかいう単語を使いまくれば、甘くなると思っていた。
結果。甘くするのは個人の文才の問題だということが分かった。
つまり、失敗。