好きは愛への… | ナノ

好きは愛への
沖田…30、神楽…18
決着。



好き、嫌い、好き、嫌い。

好きと嫌いは必ずしもイコールで結ばれることはないと思う。だけど、絶対に『好きの反対は嫌い』ではないはずだ。

私は沖田の事が好きで、嫌い。でも、恋しすぎる沖田は同時に愛おしくもあった。

結局どちらかなんて私にはわからない。恋と愛の違いなんて、所詮18歳のガキが分かることじゃないのは最初から知っていたことだ。

つまり、私には恋だ愛だは似合わないのである。

それを無理にしようとするから涙が止まらなくて、胸が痛くなる。それも、年上の彼らにしようものならなおさらだ。

私は恋にうつつを抜かしている程、暇ではない。それに、18歳は受験という大事な時期でもあるのだ。

そんな私がまさか彼らに憧れて同じ職業に就きたいなんて。本当はこれっぽっちも思っていなかった。

さらには沖田に抱きしめられているこの状況にある私には、それに対するメンタルなんて持ち合わせちゃいなかった。

「俺はチャイナがずっと好きだった」

まして彼女がいる男からの告白は初めての体験。

「チャイナの隣に居るのは、今もこれからもずっと俺がいい」

だからすぐには答えられない。答えてあげない。

「チャイナは土方さんのことは憧れだって言ってたけど…。きっとお前のことだから、自分で勝手に納得してるかも知れない」

うん。憧れだよ。きっと、ずっと前から「タダのアコガレ」だったんじゃないかな。

「でも、ちゃんとしてたんでさァ。恋を」

沖田の肩が涙でぬれる。私はいつの間にかたくさんの涙の流し方を覚えていた。それもこれも、全部彼らのおかげだ。

「しても、いいアルか?」

「うん」

「お前に、もう一度、ちゃんと恋をしてもいいアルか?」

「おう。俺も、ちゃんとケジメつける」

私はとても、幸せなんだ。

「チャイナが、知らないこと。これからいっぱい教えてあげらァ」

それって、とっても最高の口説き文句だね。



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無駄に長いし、しかも最後の方無理やり終わらせたら文章が残念なことに…。
最後の回だけギャグっぽいし。

お粗末さまでした。

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