好きの時間 沖田…30、神楽…18、土方…36 いろいろと注意です。 私は彼のことが好きで、それは誰も知らない私だけの秘密だった。これから先も、誰にも言うことはないだろうし、誰かに言うつもりもない。そう思っていたけど、やはり一人で抱えるのはつらかった。初めて相談したのは彼の上司だった。 初めて出会ったのは、私がまだ中学生のころで、あの時の彼もとても格好良かった。警察官である彼は街の人からも評判が良くて、だけど本当はドSだって彼の上司が言っていた。 そんな彼が別の女の人と歩いているのを見かけて、やっぱり無理なのかな。と思った。だって、さ。 12歳差なんて。しかも私まだ未成年だし。 「土方マヨさん」 「誰が土方マヨさんだ」 煙草を吹かしながらギロリと彼の上司である土方マヨさんは私を睨む。 「そんなに睨んじゃやーヨ」 「やーヨじゃねえよ」 少し会話が途切れたけど、このくらいの空白が丁度良く感じる。私は土方さんとのこういう時間は好きだ。でも、彼の好きには追い付かない。 「…彼女、出来たのかな?」 「前に言ってたな、そんなこと」 「やっぱり?はぁーあ、私マヨ方さんのこと好きになればよかったアル!」 「マヨ方になってるぞ」 クスクスと笑う私を、土方さんだったら優しく撫でてくれる。鋭い目つきで、周りは怖がるけど、こういう土方さんを知ってるから私は安心して土方さんのそばに居れる。もういっその事、土方さんを好きになれば良いのかも。でも、彼の上司の土方さんは彼より年上。結局一緒のことになるのかもしれない。 「お前も、辛いんだな。わかる、その気持ち」 遠くを見つめる土方さん。どこを見てるのかわからないけど、たぶんあの人じゃないかなって思う。 「総悟の野郎も、バカだよな」 「本当アル。こんなにアイツのこと思ってるのなんて、私くらいヨ」 そう言うと土方さんはケラケラ笑った。 やっぱり、土方さんを好きになればよかった。 - - - - - - - - - - 沖田を好きな神楽ちゃんと、その相談にのってあげる土方さん。 土神フラグ立ちました。だって神楽ちゃん総受け好きなんだもん。 この小説、沖田出さないかもしれません。だって、出さない方が雰囲気が良い感じが…。 神楽ちゃんが誰とくっつくのかは、まだ決めてません! |