続き物。今回会話文。
【3分間の魔法・壱】
カップラーメンを待つ時間って、基本は3分間アル。でもその3分間って案外大切なのヨ?たとえば、カップラーメンの捕食としておにぎり作る時間とか、お茶を注ぐ時間とか、とにかくそんなことにその3分間は使えるアル。みんなその3分が無駄って言うけど、有効に使えば3分なんてちょろいネ。無駄な事に3分間を使いたくないダロ?
「ていわれやした」
「それがお前の告白となんの関係があるんだよ」
「つまり、お前に割いてる時間はカップラーメンが出来上がる3分間も無い。むしろ自分の顔見て出直して来やがれ…って。遠まわしにフラらたうえに、直後直球でフラれたんでさァ」
「まぁ、なんだ。…ドンマイ」
「それちょーウザい。言われて一番ムカつく単語でさァ。死ねーよー土方」
「テメーもいちいちムカつくヤツだな」
「はぁ…」
「……諦めんのか」
「アンタは阿呆ですか?諦めるわけ無いに決まってんでしょう。あのクソ女。俺が誰かも知らないってほざきやがったんですぜ?プリンス・総悟様に」
「チャイナ娘にフラれる理由も分かるな」
「んだとゴルァ。…ていうか、なんでィそのチャイナって」
「あ?あぁ、言い忘れてたけどアイツ俺ん家の隣のぼろいアパートに住んでんだよ」
「あ、俺今日土方さんの家散らかしにいきやす」
「よし分かった。チャイナのメアドをやるから大人しくしろ」
「マジ?」
「ほら、今送ったから後でメールしとけ」
「サンキューマヨ!俺今からの授業サボるんで!」
「総悟――――!!!!??」
次回まで少々お待ち下さい。。。