・ゲロ甘注意
・沖田が変態
・沖田が一方的にゲロ甘
・隣人
















朝、布団から飛び上がるとそこにはちゃんとチャイナの温もりがあった。抱きしめて、チャイナの体温を奪ってしまいたいくらいチャイナが恋しい。嗚呼、もう俺駄目でさァ。チャイナ中毒になっちまった。

幼い顔で眠るチャイナの前髪を、優しく撫ぜる。甘い香りがした。

「んー…」

起きたのかと思い、顔を覗き込む。あ、起きた。

「……な、どうし…」

「おはよう、チャイナ」

まだ寝ぼけているのか、チャイナの頭上には泡ぶくのようなものが浮かんでいるように見えた(妄想)。

「あれ。おかしいアル。ここ、私の部屋よネ?」

「そうだぜィ。あれ、チャイナ覚えてねえーの?俺が窓からチャイナの部屋に入ったこと」

「あー、そうだったネ。忘れて…た…アル…?」

「うん。チャイナ、寒い。俺にもうちょっと近ずい…「って、なわけねーだろ!!!どうしてお前が私の部屋にいるネ!大体、ここ三階アルー!」

「えー。だってお前の部屋が俺の隣にあるのがいけないんでィ。ほら、いつでもチャイナの側にいられるように昨日越して来たんでさァ」

へ、変態だ!!見たいな顔で俺を見てるチャイナなんか無視。俺のビジョンでは、チャイナは頬を染めて俺のシャツをキュッと握っている。あーもう、こんな可愛い小動物見た事ねえ!!

「お、おおおおおお前やっぱり最近おかしいアル!学校でも私みつけたら抱きついて来るし、お腹すいてたらアメとかくれるし!」

「好きな奴を満足させたいんでさァ。だからほら、今だって満足させようとしてるだろィ。………体で」

「い、いらないアルぅぅぅう!」

「いいから、遠慮すんなよ。チャイナってばツンデレなんだからぁー」

「お前、ドSはどこに行ったアルか!」

「チャイナ限定でならドMにでも成り下がれるぜィ」

「こんなの沖田じゃないアル!」

チャイナってば、まじでツンデレ。あーあ、コレ絶対他の野郎が見たら一発KO。だって俺が、この俺が瞬殺されたくらいだから、相当だろィ。本当可愛すぎるんでさァ!

「はいはい。ほら、仕方ねーなァ。早く飯食べようぜ。チャイナの飯が食べたい」

「やー!」

「やー、じゃねーやい。だって俺達もう結婚間近じゃん。いいじゃねーか、そのくれェ」

「間近じゃないアル!ただの隣人アル!クラスメイトアル!変態アルー!」

「照れなくても良いんでさァ。チャイナが俺にベタ惚れなのは誰もが知ってる事なんでィ。いっその事、もうガキを作って結婚まで〜って事にしてしまおうぜィ。俺、チャイナとの子どもなら数十人育てられる自信がありまさァ!」

「私はお前と結婚したくないアル!」

抱きつこうとしたら胸板を押し返してくるチャイナ。朝なのか、それとも朝食を食べていないからなのか分らないが、力が全く入っていない。そのままチャイナのプックリとした唇を朝食に頂こうとしたら頭突きされた。でも、チャイナだから良い。だってチャイナから俺に触ってくれたから。

「やっ!変態アル!ヘルスミー!」

「素直になりなせェ。本当は俺が好き好きでたまらないくせに〜」

なんて、本気半分冗談半分で言ったつもりだったのに。

「……っ!」

「へ…?」

チャイナは、今までにないくらい頬を赤く染めて俺を潤んだ瞳で見つめてくるもんだからたまらなくなって。

触れるか触れないかの優しいキスをした。さっきまでの騒ぎようが嘘のように、二人して頬を赤くして。

「チャイナ、マジ?」

「…まじアル」

途端に素直になったチャイナに、心臓が粉砕された。ごめん、抑えきれない。

「ちょ、おき…」

「お前がいけないんでィ」

「は?」

「急に可愛い事言いだすから」

「なに言って…」

「もう無理でさァ!チャイナ…。いや神楽!」

「はい!…アル」

「好きでィ。マジ好き。本気で好き。結婚しやしょう。俺、本当に神楽との子どもだったら数十人…数百人だって作れるぜィ!」

「そ、それはちょっと…」

「てなわけで、早速演習…いや、実践しやしょう。数日後には陽性でさァ」

「話が早すぎるアル!」

「俺はこの数年間、バイトにバイトを重ねて就職先まで確定させて神楽との結婚生活のためにコツコツ貯めてきたんでさァ」

「き、気色悪いアル」

「俺ァ、もう随分と前から神楽とは付き合ってると思ってたんでィ。俺の頭の中で何回抱いたことか…」

「き、キモいアル!!」

「はっ、今からそのキモいテメーの彼氏に犯され倒されるんでィ。覚悟しやがれ。俺は自他共に認めるドSなんでさァ。神楽相手なら、とことん楽しめそうだねィ」

「さっきまではドMにも成り下がれるって言ってたアル!」

「アレはアレ。これはコレ」

「死ね!」

「あー。もうアレするから。あーあ、アレ結構アレなんだよなァ…」

「アレって何アルかァァァァア!」

「よし、じゃあ始めるか」

「い、イアヤァァァァァア!ヘルス!ヘルスミー!」

「ヘルプミーな。叫んだらアレとあっちするから」

泣きながら許しをこう神楽に対して、第2第3ラウンドと続きヤったのは、まぁ健全な青少年と言う事で。

やっぱ神楽って可愛いー。









一寸先は……


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