※沖田が変態です。
あ。またこっち見た。
最近、無意識にチャイナを見てる自分が居る。自然と目で追ってるというか、なんというか。
そういえば、チャイナと目が合う回数が増えた。もしかしてチャイナって俺の事好きなんじゃねーの?
俺を見つめるって…。どんだけ俺が好きなんだよ。あんま恥ずかしいからこっち見んな。もしかして、もしかしなくともアレかィ?俺に惚れると火傷するゼ。
あ、自分で言っててなんだけど俺今、絶対可哀相な奴って思われた。だってチャイナが汚いモノを見るような目で俺を見たから。
「あーあ。早くチャイナが俺のものになれば良いの…に……って、ンな事思うわけねーだろィ」
「さっきからテメーは何言ってんだよ。うっせーよ。少しは集中しろ」
「テメーがうっせーよ土方コノヤロー。姉ちゃんを傷物にしやがって」
「今それ関係ねぇだろうが。ていうか、そんなにチャイナ娘と話したいなら話しかければいいじゃねーかよ。そんなチャイナ娘見つめてても何にもなんねーぞ?」
「チャイナから目を合わせてくるんでさァ。俺は断じて合わせてやせん」
「さっきお前が自分で言ってたじゃねーか。最初の行をしっかり読みなおせ」
「行とか、列とか、そう言うの止めて下せェ」
「とにかく、チャイナ娘がさっきからお前を痛い目で見てんだよ。俺までそう思われるじゃねーか」
「土方テメー。姉ちゃんというものがありながらチャイナにまで手を…」
「ださねーよ!!話したいなら話してこい!言っとくけどな、お前がすげー餓えた目でチャイナ娘を見てるの見ると、本当に痛い子に見えんだよ!好きなら好きだってはっきり言えよ!」
「む、無理に決まってんだろィ!姉ちゃんと上手く行ったからって、俺にも要求すんな!!!」
あ、またチャイナと目があった。こっち来てる。
「サド、お前私に何か言いたい事あるアルか?!」
「はァ?何でそうなるんでィ」
「お前からの視線が痛いアル!!毎日毎日ビシビシ視線が感じて行動しにくいネ!」
瓶底眼鏡をクイッと押し上げて俺を睨みつけるチャイナ。そのアングル最高。青い綺麗な目が微かに見えたりして…。
「これをきっと萌えって言うんでさァ…」
「も……え?」
「な、なんでもねえ……」
「ていうか、見すぎアル……。私、ごっさ恥ずかしいネ」
下を向いて唇を尖らせるチャイナに、俺は認めてやろう。変態ドSバカヤローでも構わねえ。今のチャイナにメイド服を着せてウサ耳つけたらこれは完全に誘っている。
もう末期だ。幻覚さえ見えてくるほど。だってチャイナがデレてる。
一生のうちに来るか来ないかのデレ期が、今、俺の眼の前で。
「も、……萌え死にしまさァ」
「へ…、変態アルゥゥゥウ!!」
「チャイナ好きだ。結婚しやしょう。子ども作ろう」
逃げ回るチャイナを追いかけた。あ、パンツ見えた。ウサギ柄とか、萌え要素満載じゃねーか。
俺はこんな萌えを目の前にいつも涎を垂らしていたのか。そう考えると今まで気がつかなかった時間がもったいない。
これでブラも同じだったら、もうコレ誘ってる。俺に理性なんて二文字は存在しねえ。威張って言える事じゃねーけど。
「と、トッシー!!助けるヨロシ!!」
「チャイナー!!!」
「あ、悪魔アルぅぅぅう!!!!!」
俺って、絶対愛妻家タイプだな。チャイナ限定で。
誰かが壊れた日