「小さくなってるアル!!危ないアル!何飲ませたアルか、コノヤロー!!!」
「ミロだろ。ミロ。美味かっただろーが」
「美味いアル!やっぱりミロは最高ネ!って、ちげーよ!!!美味かったとか不味いとかそんな問題じゃねーアル!!!」
ウサギさーん!!ヘルプ!ヘルプミー!!!!
【神楽は大声でさけんだ。しかし、なにも現れなかった。】
「使えないネ!クソサド!!」
「誰がクソサドでィ」
こいつはアレか?地獄耳か?
自分の悪口は聞こえるっていう最悪な耳の持ち主なのか?
「ウサギさん。とっても良いところに来たアルな!!私を連れてここから脱出するヨロシ!!」
「いやでィ」
「どーしてアルか?」
「俺様に、ンな口聞いても良いと思ってんのかィ?」
つまりは何か?
お前に対して、私は今から敬語を使わなければならないという事なのか?
「分ったアル!じゃなかった、分りましたネ!ほらさっさと連れて行ってください!!!」
「んじゃ、またな土方コノヤロー」
「黙れ総悟!!!!」
「はーぁ。服までも小さいアル。私も小さいアル」
「ほんと、見事なまでにちっこくなったな」
「お前の声、すっげえでかいんだヨ!少し黙るヨロシ」
「普通だろィ。あ、見えてきた」
「どこアルカ!!女王アルか?!」
「あ、おい!暴れんな!また落っこちるだろーが!」
「うわっ…落ちたアルゥゥゥゥウ!!!」
「言わんこっちゃない」
「…また迷ってしまったアル。しかも今度は小さいからウサギさんが私を見つける事が出来るなんてキセキに近いネ」
どこもかしこもやっぱり真っ黒だ。
たまに白を見る事もあるけど、やっぱり黒い。
これが『沖田』の言っていたモノクロワールドか。
あれ?
「ここだけ色があるアル。たっけーナ、おい」
門のようだ。
ドアを持ち前の怪力で開ける。
「他は皆モノクロなのに。どうして色があるアルか?」
『きさま!!誰だ!!!』
後ろを取られた。
振り返ると、そこにいたのは…。
「眼鏡が浮いてるアル」