「ケントさん、しりとりしませんか?」
「…なにを言っているんだ、君は」

突然の発言に、意味が分からないといった表情のケント。
名前は、そうだろうなぁ、とほほ笑んで話を続けた。

「この間サワ達と盛り上がって、ケントさんとだとどんな感じかな?って話になって」

どうやら話の背景はちょっとした雑談にあったようで。

「私から行きますね!」

そう張り切って言う名前には、ケントの静止の声など聞こえていないようだ。

「しりとり!りんご、ごりら、らっぱ」

自分とケントを交互に指差し、次はケントさんの番ですね、と言って笑った。

「…次、とは?」
今、名前は一人で三語言った。まさか、私も分も一語言ったというのか?なぜ?意味が分からん。

心の声が丸聞こえ、といった表情で視線を外すケントに、不思議そうな表情で名前が尋ねる。

「──あれ?ここまではだいたいこれで決まりですよね?」

すみません。もしかして、違いました?

少し不安げな顔で、名前が小さく首を傾げる。

「………いや、構わない」

私もそう言おうと思っていたからな。

視線は外したままで。
しかし、少し照れたように言うケントを見て、名前が嬉しそうに笑う。

「よかった。──じゃぁ次は、“パソコン”ですか?」
「…ああ。ん?い、いや!それは違う!そこは“ぱんだ”だろう!」
「……ツッコミどころ、間違ってます」
「───なっ?!わ、私は知らん!」



クローバーとしりとり

最後が“ん”じゃ、ダメですよ?




ぱんだチョイスのケントさん可愛い、偽物(笑)
ケントさんにはちょっと挑発的なヒロインのイメージです


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