〔遙かなる時空の中で2:源泉水〕



心の希望



直ぐ傍の木陰へ、ふと目を向ける。
疲れてしまったのか…眠る少女の姿。

神子、と、知らずに小さく呟けば、微かに笑んだように見えた。
その表情を見られることが、私にとっての幸せ。
そう思うようになったのは、いつ頃からだったでしょう…。…。

思い返せば、数え切れないほどの…あたたかい神子の言葉。
その、貴女の言葉に…どれだけ私が喜びを感じたか…──

母にさえ、役に立たないと言われ続けた、この私でも…。…。
神子は…大切だと、そう言って下さった。
傍に、居てほしい…と、───

それなら、私は───
神子のお傍に、いつまでも…。
そして、神子…
貴女の心安らぐ場所になれれば、と…。…。

そう、願っても…いいのでしょうか───





【頑張りやな君へのお題 10.君の癒しになれますように】
恋したくなるお題 配布 様より。




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