〔仕立屋工房:キリク〕



だから何度も…



「キリクー…」

今日もまた、私が泣きながらかけていけば、小さなその手で私の頭を撫でてくれる。

いつもいつも…
どこか困った表情なのに、とても嬉しそうに…
いつも優しい、幼馴染。

「まったく、しょうがないね…」

そう言っていても、優しく頭を撫でてくれる手は、止まっていない。
そうしているうちに、私の涙は止まる。
だけど、きっとまた…ね、───





【ときめき10の瞬間 05.仕方なさ気でも面倒見は良い】
恋したくなるお題 配布 様より。




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