2018/06/19 23:56
沈黙が重い。
じとっと見つめる先にいるのは最愛の旦那様で間違いない。
だからこそ、こうなる。
政務で忙しいのは分かっているけれど、大好きな相手なんだから一緒に過ごしたいと思う。当然だと思う。なのに、随分と久しぶりにあったアシュヴィンは先回会った時となんら変わらず…なんだか私ばかり好きみたいで悔しい。
アシュヴィンが私を想ってくれているのは分かっているし、疑うつもりもないけれど、
「おい、聞いているのか?」

「あ、ごめん…」
素直に謝れば少し心配そうな顔で、
「お前さえ良ければ、少し出かけないか?」
二人の時間が欲しい、その言葉だけで機嫌が直るのだから、私も単純だと思う。

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