2018/06/19 23:22
空は青く、高く、どこまでも遠く。
愛しい国を見渡しながら、心地良い空の散歩を楽しむ。
もちろんすぐ傍には、私を楽しませようと陽気な口調のサザキがいて、たくましい腕にしっかりと抱きかかえられている。
「姫さん、そろそろ帰るか?」
ひとしきり空を堪能した頃、そう問いかけられて。でも、もう少し…二人でいたかった。
「もう少しだけ…だめかな?」
はっと息をのんで、一度ばさっと翼を羽ばたかせたサザキがにっと笑った。
「いいに決まってるぜ!姫さんのお望みのままに、ってな!」
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