めだか箱から台詞拝借


※週間少年跳躍で連載中のめだか箱の53話から一部の台詞だけパクったパロ的な何か
※しかしめだか箱の設定は何一つ継いでない、ほんとに台詞借りただけ
※一応来神時代、まだ直感だけで臨也を嫌ってて実際臨也が何をしてるかをしらない位の頃設定









俺はただ、不快な奴の匂いがしたからここに来たのだ。

転がる人、人、人。
その中には幼い女の子も混じっていて。

「っ…あのやろ…!いいざあやああああああ!!」

見上げた屋上に立っていた黒は確かに微笑んでいた。







「てめえ…!何しやがった…!」

かなりの勢いで屋上に飛び込み、つかみかかってきた俺を臨也が馬鹿にしたように笑いながら眺める。

「シズちゃんには関係ないでしょ?大体何であんなとこにいたの?」
「俺はてめえの匂いが…んなことそれこそ関係ないだろ!あの喧嘩てめえがなんかしただろ!」

臨也の眉間にしわが寄った。

「…相変わらず勘だけは鋭いね、まったく。」
「てめっ…!」
「シズちゃん、何でそんなに怒ってるのかな?あのくらい君だってよくやることだろう?あ、なに、それとも正義感の強いシズちゃんは幼い女の子が巻き込まれたことが気に食わないのかな?傑作じゃないか!まさか暴力の塊と恐れられる平和島静雄が」
「黙れ。」
「…まあいいや。別に、俺は何もあの子を攫えなんて命令したわけじゃないんだよ?ただちょっと、敵対グループのリーダーに最愛の妹がいることを」
「黙れっつってんだろ!!」

手をついたフェンスが歪にひしゃげる。

「あ、ははははは!!すごいねさすがは化け物だ!」

化け物。ことあることにこいつはそう言って俺の神経を逆撫でする。
だが、

「…あんまりこういうこと聞くのは趣味じゃねえけどよ…てめえは、人間か?」
「は?」

数瞬の間。
臨也がまたけらけらと笑いだす。

「何、とうとう頭だけじゃなく目も働かなくなったの!?」

そう言って、すっと目を細める。

「人間だよ、俺は俺の愛する矮小で醜くて臆病、そんな人間の1人さ!」

言い切った臨也は細めた目をもう一度にやりと歪め、再びそれに逆撫でされる神経。

「そうか、てめえの言う人間ってのがそんなもんなら…」

へこませたフェンスを握り、引く。メキリと音を立てていびつにひしゃげて引かれた腕にフェンスがついてくる。

「そんなもんだったら!俺は、一生化け物でいい!」

叫びながらフェンスを振り上げ、思い切り叩きつける。
その瞬間の臨也の見開かれた目が視界に、記憶に、なんとなく焼き付いて離れなかった。

―――――
王土とめだかちゃんのやりとりから。



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