千と千尋の…
今日何気なく観てました。 最近は何か見たいときは映画を見ることにしているのですが、今日は久しぶりに千と千尋を見ました。 公開されたとき私はまだ小学生でした。 祖母と一緒に映画館に観に行ったのですが、カオナシがあまりに恐くて妹と号泣したことを覚えています。 あの頃はこの映画は好きじゃないなって思うばかりでした。 ちなみに、今回見て私はまた泣きました。 カオナシが怖いなんてことはもうありません!! 千と!!! ハク!!!! 二人の愛の形と、現実と、世界観と……全てをきちんと理解したので泣いたのです!! まあ、自己解釈ですが。
今までだってDVDがあるんだから見なかったわけじゃないんですけど、なぜでしょうね今日きちんと理解できたと思ったのです。 あの世界は、八百万の神々を癒すための湯屋ということなわけですが、つまりは現世とは違うところだというのは昔から考えてました。 で、千尋が電車で行く先は『あの世』なんだろうなと。 釜爺が「行ったら行きっぱなし」と言ってましたからそうだろうなぁと。 母が今日何気なく言ってました。 「あの川はきっと三途の川なんだろうね」と。 逃げようとした千尋がぼちゃんしたあそこです。 なんかそれもしっくりきました。 で、一番今回感動して泣いた場面というのがですね、千尋とハクが別れるあの最後のところです。 千尋の手が離れてゆっくり戻るあのハクの手の寂しそうなこと。 ハクはニギハヤミコハクヌシという川の主だったわけですが、千尋はそこはマンションになって埋まってしまったと言ってました。 釜爺曰くハクはある日フラッとやって来たと。 そしてハクは千尋を見送るとき川だった所の前で別れるわけですが、そのとき「私はここから先には行けないけど」と言いました。 それを考えたらハクはやはりきっと…………… ハクは千尋を安心させるために「私もいつかそっちに戻る」と言ってましたが、迷いこんだそこが『あの世』だと考えたらその約束は果たされることはないのでしょうね。 そういう約束をしてももう二度と会うことは出来ない、なのに送り出さなきゃいけない愛しい人……そう思ったらあの最後の手の離れていくところの描写が泣けて泣けて………… 本当は引き留めたかった、けどそんなことは出来ないというのも分かっていて葛藤していたのかななんて思っちゃいます。 そして、この長いようで短かったこの出来事やハクのことを記憶の中に仕舞ったまま、千尋はいつか大人になって誰かと結ばれるのかななんて考えたらまた泣けてしまいました。
いつか生まれ変わったハクと千尋が再び出会えたらいいななんて思いました。
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