敏京/敏弥女体化@
「京君!京君京君京君!」
「…チッ、何やねんうっさいな…死ね…」
「寝ないで!ちょっと起きてよー!!」
「…嫌やし。今日オフやろ…まだ寝る…」
「京君!寝てる場合じゃないって起ーきーてー!」
昨日は敏弥んちに泊まって。
今日はオフやし、昼まで寝れるわーって思っとったのに。
隣で寝とった敏弥に揺さ振られて。
ムカついて無視って布団を巻き込むようにして寝たら、布団剥ぎ取られた。
ホンマ腹立つ。
今日はまったりしよーねーとか、寝る前言うとったんは何処のどいつや。
「ッ、さいわボケ!マジ死ね!敏弥のア、ホ…」
「見て見て、俺巨乳!」
「………」
勢い良く起きて、敏弥の方を怒鳴り付けたら。
目の前には有り得へん光景が広がっとって、眩暈を覚えた。
一緒に寝たんは敏弥。
で、隣で笑っとんも敏弥。
でも、敏弥には無いモンがそこにはあった。
「はぁあ!?ちょ、何やコレ!」
「あっは、俺すげーナイスバディじゃね?」
思わず声を上げて、敏弥の胸を掴む。
むにゅっとした感触が手の平に広がって。
それは何となく覚えがある感触やけど。
有り得へん。
なん、これ。
何で敏弥の胸こないなっとん。
Tシャツの上からでもわかる、女についとる筈な乳が敏弥の胸元にあって。
しかもデカい。
何無駄に巨乳なん。
胸をガン見しながら、確かめるように揉んでも、やっぱり乳。
「超柔らかいしさーデカいし俺凄くね?」
「いや、乳は凄いけど…何で…」
「あ、因みに下も無いよ」
「は?え?」
「チンコ無くなっちゃった☆」
「は!?」
にっこり笑って言うから、揉んどった手を離して胡坐をかく敏弥の股間を掴む。
けど、いつもある感触のモンが無い。
「ね、ね。凄いでしょ。俺女の身体になっちゃった」
凄い明るい笑顔でサラッと言われて、力が抜ける。
「はぁ?マジ意味わからん。何でこないなったん…」
「うーん。まぁ俺ね、通販サイトで怪しい薬買ったんだけどー」
「は!?」
「得体が知れないの京君に飲ませるのもなーって思って、俺が先に飲んでみたんだよね」
「いや、何。僕に飲ませるつもりやったん!?」
「うん。やー、でも本当に女の身体になるんだー。戻ったら京君に飲ませよ」
「フザけんなボケ。何処にあんねんその薬!」
「教えるワケないじゃん。大丈夫、身体に害はないよ今んトコ」
「あるやん…胸出来てチンコ無くなっとるやん…」
アカン。
もう敏弥の言葉に脱力する。
僕に飲ませようとしとったんか…。
女にして何するつもりやねん…ホンマこの変態どうにかしてや。
溜め息を吐いて、頭を掻く。
絶対隠しとる薬見つけて処分したる。
「…で、それちゃんと元に戻るん?」
「うーん、効力は3日って書いてたけど」
「3日?オフ丸々潰れるやんか」
「薫君達にも見せたかったねー」
「は、そのままヤられてまえ」
「いいの?俺がヤられちゃってもいいの?」
「…全員呼んだろか。マワされる所ビデオに撮ったるわ」
「はは、絶対ぇヤだ」
「はぁ…」
「きょーくーん」
能天気な声を出す眉を寄せて見やると。
長い腕が僕の身体に回されてぴったりと密着される。
部屋着のTシャツだけやから、胸が腕に当たる柔らかい感触。
現実離れしとるようで、現実なんやって考えると頭痛なって来るけど。
もう、えぇわ。
戻るんやったら。
「…敏弥、ヤらせろ」
「あ、やっぱヤっちゃう?」
「そらそうやろ」
「うわ…ッ」
僕の身体に回しとった腕を掴んで、そのまま押し倒す。
その顔。
長い手足は敏弥のまんまなんに、女になっとるって思ったらいつもより華奢で、綺麗になっとる気ぃする。
「ッあー…何か…」
「なん」
「や、京君に攻められんのは初めてじゃねーけど、いつもと意味合いが違うからすっげー興奮する」
「は、変態やからな、敏弥」
昨日の夜には僕に突っ込んどった相手。
僕がネコんなるんは納得しとった事で不満は無かったけど。
今からする事考えたら、久々な感覚に僕も興奮して来た。
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