ひどいこと@※/ルキ受




まこが僕んちに遊びに来とって、DVD観賞しながら取り留めの無い会話をして。
たまに鳴る携帯に視線を落として、急を要する事柄や無かったからまた後で返信しようと携帯を閉じる。

携帯をテーブルに置いた時に伸ばした自分の左腕には真新しい包帯が巻かれとって。
自分やったらめんどくて絶対せんのやけど、まこが勝手に持って来たガーゼや包帯で手当てされた腕。

そんなんえぇのに、僕の身体なんか。


「……そう言えばまこって、僕の玩具とヤれる?」
「………どう言う意味ですか」
「男と、ヤれる?」
「…………それって、あのルキ君ですか」
「うん、そう」
「……男とした事無いんですけど…」
「あー…そんな変わらんで。抵抗する力が強いぐらい」
「京さんは、いいんですか」
「何が?」
「…いえ、京さんがヤれって言うなら全然しますよ」
「ホンマー?ほな呼ぶわ」
「来るんですか?」
「来るで。飽きもせずな」
「…………」


何か最近、セックスに慣れて来たんかさほど抵抗も無いし。
つまらんのよな、あいつ。

ドMやから僕以外とヤるんでも大丈夫やろ、身体は。


何か来とったメールに返信を打って、家に呼び出す。
二つ返事でわかりましたと来たからそのまま携帯を閉じた。

















「…こんばんは、京さん」
「………」
「…あの…お邪魔、します」


暫くまこと雑談しとると、インターフォンが鳴って。
ドアを開けるといつものように不安そうな顔で立っとった。

何や、前回の顔の痣はもう無くなったっぽい。

開けたドアを離して、廊下に上がると後ろから遠慮がちな声がして着いて来た。


「まこー」
「はい、京さん」
「…ガラさん…?」
「久しぶり、ルキ君。飲み会以来だね」
「お久しぶりです。あの、」
「寝室こっちやから。ベッド使ってえぇよ」
「え、それは使いにくいんで、床でいいですか」
「ふーん。まぁ別にえぇけど」
「…ッいた…!何…っ」


リビングにおるまこを呼ぶとこっちに来て、会話をしながら僕の家に人がおる事にどうしてえぇんかわからん表情のコイツの腕を掴んで引っ張る。
寝室のドアを開けて、その部屋に放り込むように引き倒すと、床に倒れるようにして投げ出された。

電気を点けて、まこベッド使わんのやったら座っとこって思って、ベッドに座って2人の動向を見下ろす。


さすがにさっきの会話と上にのし掛かって来るまことで、自分の置かれた状況下に察しが付いたらしい。
身体を起こそうにも阻まれ、身体を捩って逃げようとする。


「やだ…ッ、嫌…!!何で…っ、何で…!!」
「ルキ君大人しくしててね」
「やめ、やめて下さい…!!嫌だっ」
「うんうん。大人しくしてたらすぐ終わるからねー」
「まこを3回イかせるまで終わらへんで」
「…だって。じゃーなかなか終わらないね。ルキ君頑張ってね」
「ひ…ッ、やだ、離して…!!」


足の間にまこの身体があるから起き上がれへんけど、無理矢理服を脱がしとる時でも抵抗するからなかなか進まへん。
まこは口調は優しげやけど、容赦無く事を進めていく。

けど、抵抗は止まん。


ベッドから降りて、2人に近寄る。


「やだ、やめて…ッ、俺…!何で…っ」
「……ッさい、大人しぃにしとけや!」
「…っ!!」


思い切り頭を蹴るとビクッと震えて抵抗が止まる。

糞が。
蹴ったこっちも痛いんやけど。

それに余計苛ついて、また頭を蹴る。


いつもの様に、反射的に腕で自分の顔を庇った。

その腕ごと、顔を踏み付ける。


「飲み会で大勢の前でマワされたいんかお前」
「…ゃ、だ…ッ、痛…!!」
「いつものこのこ犯されに来とって、今更カマトトぶんなや」
「…ごめんなさい、許して、許して下さい…」
「手ぇ縛っとくか」
「あ、そうですね。やりやすそうですし」
「や…ッ」
「後ろ向かして」
「はい」
「やだぁ…っ、やめて…!!」


足を退けると、まこが片腕を掴んで身体を反転させた。
片手をついて逃げようとするんをまこは無理矢理後ろ手に回させて拘束して。

縛るモン探しに行くんめんどいし、自分の左腕に巻かれた包帯を取って、ついでにガーゼも剥がして床に捨てた。


背中を跨いで、まこが拘束しとる手首に取った包帯を巻き付けてきつく縛り上げる。
何重にも巻いたから外れる事は無いやろ。


下から、何で、とかやめて、とか声が聞こえて来るけど。
誰とするんでも変わらんやろ。

お前と僕との関係は何も無いんやから。

ただの暇潰しのオモチャやん。


上から退いて、またベッドに座る。
うつ伏せのまま腕を縛られてロクな抵抗も出来んくなって、嫌がる声に泣きが入って来た。


「や、やだぁ…!」
「あー、ローション必要やな」
「ありがとうございます」


腰だけを上げさせて、カチャカチャとベルトを外す音が聞こえたらより一層身体を捩って抵抗しとるけど、まぁ上から押さえ付けられとると逃げれんわな。

ベッドのサイドテーブルん中に入れとったローションを投げ渡して、まこがそれをキャッチすると泣きそうな顔でこっちを見て来た。


全裸にされて床に組敷かれる姿は惨めで哀れ。


「ちょぉ、そいつの顔こっちに見えるようにして」
「仰向けでいいですか?」
「うん」
「や…っ」


僕の足元に頭が来るようになって、冷めた目で見下ろすとそいつの顔が歪む。


泣き声が心地良い。



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