敏弥C※/敏京




「ん…っ、はぁ…あ、京君…」
「ッあ!ぁあ…っ、とし、待っ…!」
「やだ…っ、看護婦、さんが…ッ、治してくれんだろ…!」
「ひぁ…ッあ!ぁン…!!」


僕の胸を弄っとった敏弥の手が、腰を掴んで下から激しく突き上げて来る。

内壁を抉られる感覚に、背中に痺れる快感が走ってどうしようもない。


身体を起こして、敏弥の動きと合わせて腰を揺する。
パンパン肌のぶつかる音がして。


何や結局、お互いがお互いの身体を貪り合うみたいなセックス。


風邪で体力無くなっとる筈やのに、性欲が勝つってどうなん。

ちょっとソレに笑いながら、気持ちえぇとか、もっとしてとか喘ぎながら言葉を紡ぐ。

素直に言うた方が、盛り上がって頭ぶっ飛ぶぐらいのセックスが出来る。


不意に目に入った敏弥の身体。

風邪引いとるし、素っ裸にさすんもアレかなって思っとった敏弥の部屋着を無理矢理剥がす。

敏弥は素直に僕がやろうとする事がわかって脱がしやすい様にして来て。


「ッあ、京く…!」
「はぁ…っは…」


あーやっぱ好き。

敏弥の身体。

僕よりデカいしガリやし凹凸無い男の身体なんに、そこらの女よりエロい。


それは何より敏弥の事が好きやから。


汗ばんだ身体を見下ろして、ゆっくり身体をなぞる。

呼吸に合わせて上下する胸元。


「敏弥、」
「え…っ?」


やっぱ肌合わせてヤリたいし、敏弥の腕を掴んで身体を起こさせる。

対面座位の格好で敏弥の唇に噛みつく。


また腰を揺すり出して、唇を貪る様に何度も角度を変えて吸い付く。


もうここまで来たら、こいつが風邪引いとるとか関係無い。
ただ、欲のまま、相手と交わるだけ。

密着した身体が熱い。
何もかも、僕に移したらえぇねん。

全部共有しようや。


「ッあ、ぁ、とし、気持ちえぇ…っ、もっとしてやぁ…!」
「かわいー声、出さないでよ…っ」


その体勢から、ベッドの上へと押し倒されて。
足を開かされ、正常位で突き上げられる。


「ッはぁ…きょーくん、ちょーエロい…っ、このガーターとか、最っ高…!」
「ぁは…ッ、当たり前やん…!僕を誰やとっ、思っとんや…ッあ…!」


容赦無く打ち込まれる腰の動きに、恥も何も無く身体を跳ねさせて喘ぎまくる。


気持ち良すぎて生理的な涙が出て、薄く目を開けたら敏弥の顔がぼやけとった。


「ひぃあ…ッ!あ、あか、アカン…っ僕イきそう…!も、敏弥の気持ちえぇ…!」
「っ、俺も、スゲー気持ちいい…!」
「としっ、僕んナカ、出して…ッ、いっぱい精子、僕にちょーだい…!」
「エッロ…、京君大好き…!!」
「あっ、ぁ、イくっ、イクイク…!イってまァ…!」
「イきなよ、ほら、ほら…!!」
「あぁァ…ッ、あ───っ!」


めちゃくちゃ突き上げが早くなって、敏弥のイく寸前の張ったカリの部分が。
容赦無くゴリゴリと前立腺を押し上げて。

我慢出来ずに、身体を仰け反らせて僕自身から白濁を放つ。


「…ッあ、京君…、出すよ…!」
「ひ…っあ、」


イった衝撃で、痙攣しとる僕の腰を捕まえて、敏弥は何回か腰を打ち付けた後。
最奥まで突っ込んで来て僕んナカでイった。


敏弥が僕に覆い被さって来て、抱き締められる。
めっちゃ熱い。
汗掻いた。


でも、むっちゃ良かった。











「あー…あっつい…」
「疲れた…ね、水ちょーだい」
「んー」
「口移しね」
「お前…」
「いいじゃん。俺病人だよ?看護婦さんの看病がいるもん」
「病人にしてはえらいよー腰振っとったよな」
「だって気持ち良かったもん」
「ま、僕もやけど。オラ、口開けろ」


一発ヤッて、たった一発やのに何や濃いセックスやった気ぃする。

ぐったりとベッドに沈む敏弥の隣で、僕も寝転がる。
ナース服が汗で貼り付いて来てウザい。


けど、水を強請った敏弥の為に身体を起こしてペットボトルを取る。

また口移しとかワケわからん事言うとるけど、まぁこうなれば自棄やし。
何でもしたるわ。


水を含んで、敏弥に覆い被さって水を口移しする。


そのまま、柔らかいキスをして唇を食む。


敏弥の髪を撫でながら唇を離すと、嬉しそうな顔した敏弥と視線が合う。


あ、そう言えば。


「誕生日おめでと、敏弥」
「有難う。京君」
「誕生日に風邪引く間抜けな奴やけど」
「…煩いな、もう」
「今年も好きやで、多分」
「多分て何だよー…『大好き敏弥☆』って言ってよー…」
「煩いな。変態」
「うん、風邪引いたけど、ナース服の京君が見えて最高の誕生日だった」
「ふーん。よかったな、感謝せぇよ」
「うん、大好きだよ、京君」


にっこりと笑う敏弥。
その揺るぎ無い言葉に、僕も思わず口許を緩める。


まぁ服無理矢理脱がしてもうたし、布団を肩まで掛けたって。
僕は着替えたいし、中から精液掻き出したいし、風呂入る為にベッドから降りる。


ヤる前よりかは、若干顔色良さそうに見える。


ま、運動したし汗掻いたやろ。

僕の看病のおかげやな。


誕生日おめでとう、敏弥。

大好きやで。

言うたらんけど。

こんな格好までしたんやから、言わんでもわかれ、アホ。




20110331



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