小説② | ナノ

るき③※/京流

ローションまみれのるきの秘部に先端を擦り付けて。

一気にるきの身体を貫く。

「あぁああァ…！！」
「きっつ…。で、奥まで突っ込んで動いて欲しいんやっけ？」
「ぁは…ッは、気持ち、ぃ…！」
「オイ、聞いとんかボケ」
「ぅあ…っあ！」

大きく息を吐いたるきの腰を掴んで軽く揺さぶる。

ドロドロに溶けた様にシーツに身体を預けて、小さく喘いだ。

一定のリズムでゆっくり突き上げとると、るきがもどかしそうに腰を捩った。

「っあ、もぉ…京さん…ッ」
「何」
「何で…っあ…！」
「やって今日はるきがしたいようにしてやる言うたやん」
「そ、な…足りな…ッ」
「はぁ？どなんせぇっちゅーんや。言うてみ。ホラ」
「ッあ！ぁ…！」

何度か腰を打ち付けると、るきは眉を下げてぎゅっと僕自身を締め付けた。

るきは自ら刺激を求める様に、腰を揺らして。

「ははッ、何しとん自分でヤるんや」
「ッ、やぁ…！京さ、もっ、動いて…！」
「動いとるやん」
「もっと…ッ！！」
「もっと、何」
「…っ」

唇噛んで、歪んだ顔。

僕自身が緩く動くから、腰から柔らかい快感の波が這い上がる。

実際、僕の方には余裕あるから遊んどっても楽しいけど。

るきは切羽詰まった顔して。

余程強い快感のが欲しいらしい。

淫乱やから。

「…ッ、あ、たま…飛ぶ程、ぐちゃぐちゃに掻き回して下さ、い…ッ」
「やから、そう言う事は最初から言えや…！」
「ぅあ…ッ！！」

るきの足を掴んで大きく開かせて、段々と律動を早めて行った。

ローション塗れのるきのソコは、ぐちゃぐちゃと音を立てて柔らかく僕を締め付けて。

「あァっ、ぁン！京さん…ッもっと…あ…！」
「お前も、腰振れや…っ、出来るやろ…！」
「ん゛ん…ッあ、は…！」
「そうそう、えぇ子…っ」

るきは気持ち良さに自ら身体を拓いて来て。

シーツの上で身悶える。

「京、さ…っ」
「あ゛？」
「くび、ッしめて…！」

は。

何言うかと思えば。

誕生日が命日なっても知らんで。

「この変態が…っ」
「ひぅ…ッあ！」

右手で仰け反るるきの首を掴んで力を込める。

反射的にるきの手が僕の腕を掴んだから、空いとる手で片手を外してシーツに縫い付けた。

絡まる指と指。

首を絞めると、中も締まって僕の下半身にも重い快感が走った。

「オラッ、これがえぇんか！」
「ひっ、い゛ぃ…ッきもち…！」
「ッあ？」
「きょ、さ、の゛っ、きもちいぃ…ッ！！」
「この糞ガキ。死ね…ッ！」
「あ゛ァ、ぁ…っ！！」

角度を付けてピストンをして、るきの内壁を抉る。

るきはもうイっとる顔でよがって叫ぶ。

こう言うのが好きとか。
お前も大概やな。

僕と気ぃ合うやん。

シーツがめちゃくちゃんなっても。
お互いの息遣いが部屋に響く。

だらしなく開いた足が、僕が突き上げる度に揺れて。
苦しさと快感に歪んだるきの顔は、最高にえぇ。

「…ッは、ナカと顔っ、どっちがえぇの…！」
「あ゛っ、ぁ！はぁ゛…っ、か、お…ッ」
「あっそ…！」
「ひぁ゛ッ、あ…！」

思い切りるきの首を絞めながら、ラストスパートで重く深く腰を打ち付ける。

るきは悲鳴の様に喘ぎながら、苦しそうに顔を歪ませて泣きよった。

自分で言うとってアレやけど。

最初から最後まで、るきの希望聞きっぱなしっちゅーんもムカつくし。

顔がえぇって言うなら、ナカに出したろ。

肌と肌がぶつかる音が激しくなって。

片手やから、無理やろけど。
このまま、るきを殺してもうたらって思う理性と。

るきが求めたんやからって思いが交差して。

「────ッ、ぁ゛…！」
「っは、」

自分でも力加減がワケわからんくなったまま、何度も腰を打ち付けて。

僕の手と絡ませた手が、強く握りしめて来て指が白く浮く。

僕の身体の下でるきの身体が痙攣して先にイったんがわかった。

射精の際に思い切り締め付けられて。
眉間に皺を寄せて最奥に叩きつけた。

動きが一瞬止まって、るきん中で熱が弾ける。

荒く息吐く中。
イったまま気絶しとるるきが目に入った。

「…もー…また風呂入らなきゃいけないじゃないですか」
「…何や、お前あの死にかけのような状況でンな事考えよったんか」
「いやー、あの時はマジで逝くのが先かと思ってめっちゃ気持ち良かった事しか頭になかったです」
「あそー」

ヤリ終わって、気絶したるきの隣で身体を起こして煙草吸いよったら。
意識を取り戻したるきが視線だけを向けて僕を見上げて来た。

るきの首には、くっきりとした僕の手形。

お前撮影とかないんか。

僕は知らんけど。

前に首絞めながらヤッとったんが、るきは気に入っとったらしい。

コイツ何処までヤッたら嫌がるんやろ…煙草…は跡が汚いから嫌やな。

ヤリながら切り刻んだら、どうなるんやろ。

つーか、縄とかで首絞めたい。

死んだら勿体無いから嫌やけど。

そんな事を考えながら、るきの首筋を指でなぞると、サーッと鳥肌が立った。

青アザだらけのるきの身体も、よかったけどな。
昔は。

凄い惨めやったから。

「…跡残ってます？」
「くっきりな」
「首輪みたいですよね、これ」
「……アホか」

煙を吐き出すと同時に溜め息。
確かに、そう見えなくもない。

殺され掛けても、そんなアホな事を言うて笑うるき。

「ふふ、誕生日に京さんから貰った首輪って事ですね」
「…いや、意味わからんし」
「有難う御座居ます」
「ん」

そんなるきの頬を指で撫でたら。
るきが手を取って僕の方に転がって来た。

甘えんな。

あー…ホンマ、誕生日やからってるきの言う事ばっか聞いとったらアカンな。

「きょーさーん」
「甘えんなって」
「やでーす」
「はぁ…」

調子乗ってめっちゃ甘えて来るんやけど。

ま、一緒に住んどるワケやし。
ケーキ作っとった奴に負けるワケにはいかんからな。

終
20110201

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