2010〜2011B※/京流
全ての服を脱ぎ去って全裸になった俺の足を広げて、京さんは俺の秘部を指で解す。
「ッあ、ぁ、京さん…っ」
「何やもうガン勃ちやんか。男のしゃぶってケツいじられて勃たすとかどんだけ変態やねん」
「あっ、はァ…、きょ、さ…だから、ぁあ…ッ!?」
「ふーん」
「あ、ッ気持ち、ぃ…!」
京さんが指で中を掻き混ぜながら、乳首に吸い付いて来て。
ぞくぞくと背中に快感が走って京さんの指を締め付けた。
甘噛みされて歯が当たって、痛くて気持ちイイ。
「るき」
「え…っ!?京さ、」
乳首と穴の刺激に陶酔してたら。
いきなりぎゅぅっと締め付ける中から指が引き抜かれて、京さんに腕を掴まれてうつ伏せにされた。
「ケツだけ上げろ」
「ッ、」
言うより先に、京さんが俺の頭をシーツに押し付けて、腰だけを高く持ち上げられた。
後ろが、全部京さんに晒されて。
京さんの勃ち上がったモノを入り口に擦り付けられると背中がぞくぞくして少し腰を揺らす。
屈辱的な格好で京さんのを強請って。
「は、えぇ格好やな。このマゾ」
「だっ、て…、早く、ッあ…!」
シーツに顔を擦り付けたまま、京さんの方を見ようとすると、尻にバシンッと衝撃。
京さんな叩かれて、じんじんする臀部を掴まれて一気に京さんのが入り込んで来た。
「あ───ッ!」
割り開かれる感覚に、背中を仰け反らせて衝撃に耐える。
「きっつ…、力抜け。動きにくいやろ」
「ひッ、ぁア!」
「オイ、ケツ叩かれて悦がんな変態」
「ぅあ…っ、あっ、ぁ!京さ、気持ちぃ…!」
何度も京さんの張り手が俺の尻を叩いて来て。
その衝撃の度にビクビク身体を震わせながら微かに腰を揺らして。
それによって、京さんのが俺の内壁を擦って気持ちイイ。
痛みと快感が交互に来て、それが気持ちイイと思うから俺はどうしようもない。
「ひぁ…ッ!あっ、ぁ!」
「ッあー…そう、言えば、此処、ホテルやっ、て、わかっとんの?」
「え!?あァ…、っ!!」
京さんの言葉に、自分がいる場所を思い出して。
シーツに顔を埋めて、声を出すのを我慢する。
ビジネスホテルの壁は薄いし、廊下を歩けば部屋の中の会話は結構聞こえる。
「鳴けばえぇやん…ッ」
「あ…っ、や…ァッ!!」
京さんから言った癖に、京さんは遠慮なく後ろから高速ピストンして来て。
ただされるがまま、揺さぶられて。
繋がった所が熱くて気持ち良くてドロドロに溶けていきそう。
声が我慢出来なくなりそうで、必死に口を手で押さえるのに。
京さんが攻めんのは容赦がない。
「ぁあ…ッだめ、や、ァ!」
「何が駄目やねん…っ、僕の食い付いて離さん癖に…!どんなツラしとんのか見してみ…!」
「やぁあ…ッ」
ピストンを繰り返してた京さん自身がいきなり引き抜かれて。
無理矢理仰向けにさせられる。
いきなり穿つモノが無くなって、後ろの穴がヒクつく。
俺を見下ろす京さんの顔は、さっきまでライブをやっていたその人とは同じなのに。
別の意味でギラついてて、それだけで殺されそう。
舌舐めずりするその仕草を見るだけで興奮する。
自ら足を開いて、京さんを見上げる。
ぼやけた視界で、俺が泣いてんのがわかった。
気持ち良くて泣くなんて、京さんとのセックス以外では知らなかった事。
「糞淫乱。情けないツラしとんなや」
「やっだ、京さ、早く入れてっ」
「は、どんだけなんお前」
「ん゛…ッ、ぁあぁア…!」
欲しかった熱で、後ろを満たされて。
間髪入れずに律動を開始する京さんの動きに翻弄されて髪を振り乱して喘ぐ。
声がどうとか、もう頭にない。
だって京さんとのセックス気持ち良すぎる。
「イッ、イきそ…!」
「ッ、は?まだやろボケ!早いわ…っ」
「や…っ、待っ…!」
「僕が、いいって言うまでイったらアカンで…ッ」
イきそうになったら、京さんは俺自身を強く握って来て。
そのまま先端をグリグリ刺激さるながら、強く深いピストン。
あんなライブをやった後で、何処にそんな体力残ってんのって思うぐらい。
京さんが満足するまで、全然離してくれなかった。
「あ、もう2011年になってる」
「なんそれ」
「年越し。京さんとカウントダウンしたかったなー」
「あぁ、もうそんな時間なん」
ヤッて、京さんの部屋の広いベッドで煙草を吸ってると不意に思い出して。
携帯を見てみるともう2011年になってる時間だった。
どんだけヤってんだよって思うけど。
10分や20分で終わる様なセックスじゃねーしな、この人と。
まぁ、イベント事とかそんなの関係なしに、京さんと一緒に過ごす事態が嬉しいし、好き。
「京さんあけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします」
「…素っ裸でそんな挨拶されてもな…」
「あは。図らずしも年越しセックスでしたね」
「キモい。あー…今日もライブか。怠いな」
「楽しみにしてます。家に帰って来たら、雑煮作りますね」
「うん。早よ帰りたい」
「今年は白味噌ですよー」
「当たり前やろ」
ですよね。
愛しい旦那の好みですから。
灰皿に煙草を押し付けて、背中を向けて寝に入った京さんの隣に潜り込む。
腕は回さずに、ぴったりと背中にくっつく。
あったけー…。
風呂入ったりしてーけど。
ちょっと、このまま。
一緒に過ごせてよかった。
京さんも、そうであって欲しい。
あけましておめでとうございます、京さん。
今年と言わず、ずっと宜しくお願いします。
終
20110126
「腹減ったー」
「え、お前食ってへんの?」
「一人で食べに行くのもどうかと…年越し蕎麦食いてー。過ぎたけど」
「僕も打ち上げ行かんと帰って来たから腹減ったわ。マネに買って来てもらうか」
「…それはさすがに怒られませんか」
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