2010〜2011A※/京流




京さんに言われたホテルの部屋の前。
部屋のインターフォンを押すと、暫くして鍵が開いて京さんがドアの隙間から見えた。


「何や思ったより早かったやん」
「意外と近くのホテル取ってたんで」


話しながら、部屋の中に入る。

京さんはシャワーを浴びてたらしく、ジャージだけを着て上半身は裸。


俺に背中を向けて奥へと入る京さん。
千手観音の刺青がよく見える。


京さんの後ろを付いて行って、背中から腰に手を回して抱き付いた。


「…なん」
「ライブ、お疲れ様でした」
「あぁ、うん」
「明日も楽しみです」
「何しに来んねん、お前」
「そりゃ、」


好きな人のステージに立つ姿は、見ていたいから。


シャワーを浴びた、温かい身体。
拒否られたりはしないから、そのままくっつく。


「アホやわ、お前はホンマ」
「アホですよ。京さんが好きですから」


もうすぐ2010年が終わる。

その瞬間、京さんと一緒にいれて嬉しい。



















「何やお前、そんなヤリたかったんか」
「だって」
「だってって何やねん。るきは淫乱やもんなぁ」
「…ッ、」


上着も脱いで、ベッドに座った京さんの足の間に膝まずく。

ジャージをずらして、京さんのソレを取り出して優しく扱く。

京さんはその様子を見下ろしながら、俺の髪を掴んで上向かせた。
痛みに顔を一瞬歪めると、京さんは楽しそうに口許で笑って優しく髪を撫で付けられた。


もう刷り込みと言うか。
京さんに呼ばれたら、必ずこう言う行為を期待してしまう。


昔から、そんな関係だったから。

お互いの間にある、気持ちは変わったけど。


京さんの段々硬くなっていく自身を扱きながら首を伸ばして京さんの腹筋、臍回りにキスをする。

呼吸と連動するソコも愛しい。


シャワー浴びたから、いつもの京さんの匂いじゃなくてボディーソープの匂いがした。


キスをしながら下へと下がって行き、勃ち上がった京さん自身の先端に吸い付く。

舌を出して、ゆっくりと舐め上げると独特の感触。

ホントに好き。

京さんも。

京さんのも。

他の奴のだったら死んでも嫌だけど、京さんのはずっと舐めていたい。


「────、」
「ん…っ」


口を開いて、吸い付きながら京さんのを喉の奥まで誘い込む。

少し苦しいけど、唇に感じる硬い感触とか。

京さんが息を吐く音とか。

そう言うのが全部、俺の気分を高揚させてもっとやらなきゃって思う。


右手で扱きながら、頭をゆっくり動かす。

唾液を絡めると、段々濡れた音も混じって来て。


「るき、こっち見ろ」
「…ふ…、」
「は、ぶっさいくな顔」
「きょ、さ…」


京さんを見上げると鼻で笑われて。

京さんに見下ろされるってその状況に興奮。


「目閉じんな。僕の顔見ながら舐めろ」
「ん゛…ッ」
「えぇ子」


京さんにそう言われて、目を開けて見上げながら頭を動かす。
口ん中で、舌でカリの部分を舐め回す。


目を細めて、優しげな視線と手が嬉しくて。
喉を開いて、最奥まで京さん自身を咥え込む。


「んン゛…っ!!」
「オラ、もっとちゃんとせぇ」
「っ、」


優しかったのも束の間、京さんに髪を掴まれて俺の頭を揺さぶられる。


それはそれでフェラを『させられてる』感が俺にとっては興奮するから、いいんだけど。

苦しくてえづきそうで、涙が出て来た。


必死に吸い付き、涙で視界がぼやける中、京さんを見上げるとすっげー楽しそう。


欲情した目で見られると、口ん中よりも後ろを犯して欲しくて堪んない。


でもこのままフェラでイって欲しい。

京さんの飲みたい。


「オイ、緩いぞ口ん中。やる気あるんか」
「ン゛───ッ!!」


思い切り頭を押さえ付けられて、喉の奥を突かれる。

吐きそう。


眉を潜めて目を瞑ると涙が溢れた。


「はは、そうそう。えぇ子」


口の力が段々入らなくなって来る中、舌を動かして吸い付くと。
息が乱れて来た京さんの声が上から降って来る。


感じてるって、そう思える声。

嬉しいし愛しい。
大好き。












ぐちゅぐちゅ唾液を絡めながら喉で奉仕してると。

京さん自身が更に硬くなって。

あ、イくんだって感じて。
唇と舌と手で京さん自身を扱く。


飲み込めなくなった唾液が口の端から流れるのも放置で。

イって欲しくて更に激しく早く扱いてく。


「…ッは、もうイくわ」
「ん…っ!?」


そう言った京さんは、俺の髪の毛を後ろに引っ張って立ち上がった。
その拍子に口ん中から京さん自身が抜かれる。

床に座り込む形になりながら京さんを見上げると。
目の前で、京さん自身が扱かれてて。


咄嗟に目を瞑った瞬間、顔に生暖かい物がかけられる。


顔射とか久々な気がする。

口元に垂れた精液を舌で舐めると青臭い味が口ん中に広がった。


「美味いん?」
「美味しい、です」
「口、開けろ」
「ん」


京さんの指が俺の顔をなぞって。
俺の顔にかかった精液を集めて、その指を口に突っ込まれた。


その指に舌を絡めて、フェラする様に舐めると京さんが鼻で笑った。


「淫乱」


わかってるじゃないですか。
だから早く犯して下さい。





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