2人でする1人遊びA※/敏京




「……ん…ッ」
「………」


2人きりの室内。
静寂の中、敏弥の少しだけ荒い息だけが響く。


「あー…見て、京君に見られてるからもうこんなに勃っちゃったよ」
「…変態」
「はは、もっと見て」
「………」


ゆっくり形を確かめるように、敏弥は自分自身を扱いて。
目の前のソレはもう完全に勃起しとって、いつもはこんなに間近で見ぃひんかもしれん、って不思議な感じ。


これがいつも僕んナカに入っとるんや。

そう思ったら、いつもの情事を思い出した。

身体が全部、覚えとるから。

そんな事を思いながら敏弥のを見つめる。


先走りが溢れて、先端の方を親指で刺激して竿を上下に扱く。
時々、太股が動く。

見上げると敏弥が眉を寄せて感じとる顔。


「…敏弥、いつもそんな風にするん?」
「…ん、ぅん…ッ」
「ヤラしいなぁ」
「っは、京くん…ッ」


敏弥の太股に寄り掛かって、笑ってそう言えば敏弥自身がビクッと小さく跳ねる。


かわえぇ。


敏弥は自分でする事に集中しとって、額から汗を滲ませる。
段々と、扱く音が大きくなってって。


「きょ、くん…ッは、ぁ…」
「………」


目を瞑っとる敏弥は、僕の名前を呼ぶけど僕の方は見てへん。

何やの。

僕が言うたけど、そんなに妄想の僕かえぇんか。


目の前に敏弥自身があってもヤれる訳でも無いし。


「……としや」
「…ん…っ、なに…?」


声を掛けると、自身を扱くのを止めないままうっすら目を開けて笑みを浮かべて僕を見下ろす。

エロい。

そんな表情見とると、はよ敏弥の突っ込んで頭ん中ぐちゃぐちゃになるセックスがしたい。


「なぁ、敏弥ん中の僕と、僕、どっちがえぇの?」
「……ッ…」


敏弥を見上げて、肘を付いていない左手で着てたTシャツを引っ掛けてたくし上げ、上半身を晒す。
一瞬、敏弥が息を飲んで僕の身体をじっと見下ろす。

敏弥からの欲情した視線は好き。

胸が大きい訳でもないのに、食い入るように見つめるその様はかわえぇ。


「…ッ、京、くん…っ」
「なら僕の顔を見ながらイき」
「ん…っ、は…」


目を細めて僕を見下ろして、自身を扱くスピードが早くなって。
言われた通り、僕の顔を見つめて来る。


僕はTシャツを離して敏弥を見上げる。
肘付いとる左足がピクピクして、敏弥が大きく息を吐く。


あーもうイきそうなんやなぁ。


「…敏弥、」
「ん…ッ、京くん…!!」
「なぁ、はよこの大きいの僕んナカに挿れて」
「…ぁ…ッ」
「敏弥ので突いて、僕ん事イかして」
「…ッ、」
「敏弥に犯されたい」


敏弥の性器から臍、胸元、顔、と舐め付けるように視線を上げていって。
舌を出してゆっくりと自分の下唇を舐める。


「っあ、ダメ、もうイきそう…ッ、京くん、イく…!!」
「イくん?僕に見せて、敏弥のイく所」


敏弥がそう言うと、眉を寄せて身体が丸まって。
その余裕の無い表情を見上げて間近で見たろと思った、ら。


「……ッ…!!」
「…っは、はぁ…は…」


敏弥がイく時、片手を僕の方に伸ばして来て。
いつもの優しさなんか皆無で、僕の頭を掴むとそのまま引き寄せて僕の顔面に射精しやがった。

咄嗟に目を瞑ったけど、生暖かい液体が頬から口へと流れる感覚。

口の端を舐めとると、連日ヤっとるから薄い精液の味。


「…ふざけんなやお前。誰が顔射してえぇ言うたん」
「……はは、だって目の前に京君の顔があるんだよ?するでしょ」
「チッ」
「京君が煽るのが悪いんだよ」
「僕の所為か」


床に座っとったんを立ち上がって、息を整えて笑う敏弥をベッドに押し倒す。


「舐めろ。全部」
「ん…っ」


敏弥の身体の上に乗って、ベッドに仰向けの敏弥に顔を近付ける。
流れる精液をそのままに敏弥にキスをすると、素直に唇に付いていたソレを舐めていった。

口の端、頬、敏弥の舌が這っていって。


「…ん、綺麗になったよ」
「えぇ子」


自分の精液舐め取る敏弥も変態やし、そんな敏弥がかわえぇって思う僕も大概や。


「…京君の勃ってるね」
「敏弥の見たらこうなったんやから責任取れや」
「ね、イイでしょ?次は京君の見せてね」
「嫌。やっぱ2人でする方がえぇ」
「あー、淫乱ちゃんだもんねぇ」
「えぇからはよ」


Tシャツを脱ぎ去って、股がった敏弥に下半身を押し付ける。
笑みを浮かべる敏弥。

やっぱ肌を合わせて、2人でセックスする方がえぇな。



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