2人でする1人遊び@※/敏京




「京君、オナニー見せて」
「は?」


何か敏弥んちに来て飯食ってダラダラしながら過ごしとったら、唐突に隣におる敏弥が何か言うて来た。

何て?

え、僕の聞き間違い?


…気の所為にしとこ。


「だから、京君がオナニーしてる所見せて!」
「嫌やし頭沸いたん?」
「え、真剣だけど」
「余計に嫌やわ」


無視しようとしたら、もっかい言うて来た。
やっぱ聞き間違いでは無かったらしい。

もう何なんこいつの変態具合。


「だって見てみたい」
「人に見せるモンちゃうやろ」
「どういう風にするのとか気になる」
「普通。ってか最近してへんからもう忘れた」
「あー、まぁほとんど毎日俺としてるもんねぇ」
「………」
「じゃ、久しぶりにしてみない?」
「嫌やし。何で敏弥おるのに1人でせなアカンの」
「プレイ」
「……何なん…お前…」


ちょぉ、頭痛なってきたかもしれん。

めっちゃニコニコしながら変態な事言うて来る。

ホンマ敏弥と毎日のようにヤリまくっとるから1人でする必要も無いし、敏弥の前でオナニーするって何。
いらんプレイをしようとすんな。


「いいじゃん!ちょっとだけ!」
「いーやーや。くっつくな!」
「だってー!!」
「だってちゃう」
「オナニーするエロい京君見たい」
「ちょぉ黙れ」


隣におった敏弥は首に腕を回して抱き付いて来て。
図体デカいんやから邪魔やで。

近くにある敏弥の顔。
何か色々面倒な事言うとるから手を回して頭掴んで引き寄せてキスをする。

柔らかく唇を噛んで、そこをゆっくり舐めると敏弥も舌を出して来て。
お互い舌を絡める深いキスになっていった。

気持ち良さに夢中になって、敏弥の髪を撫でる。


あ、そうや。


「…敏弥がやれや。僕が見るから」
「えっ、俺が?」
「そう。言い出しっぺやん?人に言う前に自分でやらなアカンのちゃう」
「……うーん、見たい?」
「うん」


唇を離してそう言うと、敏弥はちょっと驚いた顔をして。
少し考えながら僕の唇に軽く触れるだけのキスをする。

自分がするんは嫌やけど、敏弥がするなら見る。
前にオカズは僕って言うとったし。


「じゃ、俺がやるから京君見ててね。京君に見られるとか興奮する」
「変態」
「京君こそ」
「脱げ。全部」


笑ってそう言った敏弥は凄く楽しそう。
この変態め。

でも、それを楽しみとする僕も大概やんな。

敏弥がやろうとした事で、立場が逆転しただけなんやけど。
なるほど、確かに恋人のは見たいかもしれん。


敏弥の服に手をかけて、脱がしていく。
一応部屋には暖房ついとるし、寒くないやろ。


「京君は?」
「僕は脱がん」
「えー裸見せて」
「いつも通りせぇや。脳内の僕で」
「あー、まぁいつもぐちゃぐちゃに犯してるけど」
「嫌やわぁ…僕とするだけじゃ足りひんの?」
「思い出すと勃つじゃん」
「変態やもんなぁ、敏弥」


ムードも何も無いけど、笑い合いながら敏弥が全裸になって。
よいしょっとジジ臭い事言いながら床から後ろにあるベッドへと座る。


「京君、ここ来て」
「ここ?」
「うん」
「…敏弥の勃っとるやん」
「京君に見られると思うと勃っちゃった」


ベッドに座って足を開いた敏弥に、その足の間に来るように言われて。
敏弥の無駄に長い足の間に座ると、目の前に敏弥自身が来る感じになって。
まだ何もしてへんのに勃たすって何や。

やから変態なんや、敏弥。


敏弥の左足に右肘をついて、敏弥の顔を見上げると。
欲に濡れた目で、僕を見下ろして来て。


あー、虐めたいなってそう思った。

けど。


「…京君は、そこで見ててね。手を出しちゃダメだよ」
「…なして」
「イくまで見てて」
「………」


敏弥に、そう先手打たれたから残念。


あーでも、敏弥の身体好きやな。

手足長いし。

いつも僕ん中に入っとる性器も。

それに絡み付く、長い指も。

腹筋、胸、鎖骨、顔、表情。


全部が。



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