黙って僕に従え糞犬E※/玲+京流



糞重いるきの身体を抱き上げたまま風呂場に運んで。
風呂はもう栓抜いてもて、湯は溜まっとらんかった。
まぁ、気絶しとる人間湯船に入れたらアカンか。


「あー糞、重い」


もう床でえぇか。
ここの風呂の床あんま冷たくないやつやし。


力の入ってないるきは重い。

浴槽に背中を預ける形でるきを床に下ろすと息を吐いて自分も座る。
何か濡れとるけど、まぁえぇわシャワー浴びるし。


立ち上がってシャワーを出すと、暫くして温かい湯が出て来て。
風呂場を湯気が立ち込める。

後処理したいけど、いい加減目ぇ覚ませ。

しゃがみこんで、るきの顎を掴んで上げさせる。
顔にかかった髪を撫で上げて声を掛けた。


「るき、るき」
「………」
「るーき、起き」
「……ッ、や…、ゃだ…っ!!」
「るき」
「嫌…ッ、」
「こっち向き」
「痛…!!」


るきの頬を軽く叩くと、眉を寄せて覚醒。
と、同時にパニックになったように自分の顔を腕で隠して身体を縮こまらせた。

僕の声が届いてへんのか、無理矢理手首を掴んで顔から外させる。

泣きそうな呆然としたるきの視線と合って。
状況を理解する為にるきの眼球が左右に動く。


「京…さ、ん…?」
「うん」
「俺…、」
「気絶しとったんや。ここ風呂場」
「…何で…」
「僕が運んだからやろ。るき、今から後処理するから。後ろ向け」
「ッえ…!?ちょっと、待っ…!」


いまいち状況ぐ掴めへんるきの身体を無理矢理反転させる。
るきはバランスを取るように慌てて浴槽のフチを掴んで、尻を上げた格好をさせた。


晒された後ろの穴に指を2本挿入して、中の精液を掻き出していく。

るきは浴槽のフチを掴んでその感覚に耐えとった。


「あー…さすがに2本同時に咥えとったらゆるゆるやな」
「……ッ、」


いつもよりは締まりの無い穴。
でもいつもより量の多い精液。

よう考えたら誰に許可取って中出ししとんや。
まぁあの状況ならしゃーないやろけど。


るきが身体を震わせて耐えている中、粗方処理が終わってシャワーで洗い流す。


「るき、終わったで。前は自分で洗え」
「………」
「るき」
「…ッさわ、んな…!」


処理が終わると、るきは床に座り込んで。
僕に背を向けたまま、浴槽のフチに手を付いとる。

声掛けてもるきが微動だにせんから。
るきの肩に手を置くと、そのままパシッと振り払われる。


そんな事、いつもやったらせぇへんから何やって一瞬固まる。


「………俺、嫌だって言ったのに…」
「は?」
「京さん以外嫌だって言ったのに何でれいたにヤらせたんですか…!!!!」
「………」


るきの声が風呂場に響く。
顔は見えへんけど、悲痛にも似た声で。


「どうせイッた癖に、って言うんだろ…ッ」

「メンバーに見られて…ッ、ヤられて…!淫乱の癖にって…!」

「2人、同時とか…ッ入らないって言ったのに…!!」

「ねぇ、俺の身体、オモチャだと思ってんの…っ」

「京さん、以外に、あんな…!!」


感情を爆発させたるきは次々と言葉を吐いて。
最後の方は泣き出して。

床に座り込んだまま、自分で自分の言葉に傷付いて泣いとる。


誰もそんな事言うてないやん。


まぁ今回はいつもと違う虐め方やったし、るきにはキツかったんやろなぁ。


「るき」
「な、」
「よう頑張ったな」
「……ッ、ず、るぃ…京さん…っ」


るきの頭を自分に引き寄せて、ぽんぽんと撫でてやったら。
るきは抱き付いて来て、また声を出して泣いた。
シャワーの音に掻き消されるけど。


「痛かった…!」
「うんうん」
「怖かった…ッ」
「そうやね」


プライドも自尊心もズタズタにした後。
落ちるギリギリで拾い上げる。
単純に引っ掛かるるき。


かわえぇるき。


こんな僕に捕まって、可哀想に。


でももう絶対逃がしたらん。


腕の中でるきの温かい体温を感じながら、るきが泣き止むのを待つ。

段々と泣き声は小さくなってった。


るきの抱き付く力は強いまま。
頭や背中を撫でてやると、落ち着いたのか静かになって。


あ、そうや。
まだやらなアカン事あるやん。


「るき、ちょぉ離せ」
「…やだ」
「えぇ子やから、離し?」
「………」


優しく言うたら、るきは渋々と言う感じで僕の首から腕を離した。
目は赤くなって涙で濡れたまま。


僕は何か無いかと周りを見回す。


風呂桶…で、えぇか。


「るき、これ持って」
「え?」
「はよぉ」
「あ、はい」


風呂場を見渡して、見つけた風呂桶をるきに渡す。
何かるきが買って来た黒い風呂桶。
るきは不思議そうな顔をしながら素直にそれを受け取った。


「口開けぇ」
「え…ッ!?」


るきの首の後ろから腕を回して顎を掴んで口を開けさせて、そこにもう片方の指を口に突っ込む。
遠慮無く奥に指を突っ込んで上ら辺を撫でたらるきの身体がビクッとなって喉が痙攣する。
嘔吐する直前の反応。


「ぉえ…ッ」


素早く指を引き抜くと、るきは我慢出来ずに渡した風呂桶の中へと嘔吐する。
まぁこれなら掃除まだ楽やろ。
やるのはるきやけど。


涙目で口元を拭いながらるきが顔を上げた。


「ゲホッ、あ″…っ、きょ、さ…何するんですか…!」
「何って…お前れいたの飲んだやろ」
「…は!?京さんが飲めって言ったんじゃん…!」
「うん、やから出したったやろ」
「……………胃の中身全部出たんですけど…」
「しゃーない」
「……せっかく蟹食ったのに…」
「あーぁ、るきの血肉にはならんかったな」
「…滅多に食わねぇのに…蟹…」


何や風呂桶抱えながら残念そうに呟くるきがおもろいから、思わず笑ってまいそうになって口元を手で隠す。

るきは風呂桶を床に置いて、シャワーで口を濯いだ。


「はいはい、蟹やったらまた食わしたるから」
「……次は店で食べたいです」
「わかったわかった」
「絶対ですよ…!?」
「わかっとるわ。お前が予約せぇ」
「はーい。やった」


嬉しそうに笑うるき。
単純。

まぁ機嫌は取っとかなな。


ずっと風呂場にもおれんから、シャワーで適当に洗ってはよ出て寝たい。
あんま寝れんのやろなぁ。


まぁ、るきのかわえぇ姿見えたし。
次は無いやろからバイブでも同時に突っ込んだろ。


「京さん立てないから抱っこして下さい」
「嫌や重い」
「…さっきはしてくれたんですよね?」
「るきが気絶するからやろ」
「だから気絶してない時にもう一度お願いします」
「嫌。もうえぇわ。僕先に出るし」


何か抜かしとるるきを放って、シャワーを出して適当に浴びる。

すると、後ろから腕が回って来てるきの身体がぴったりと密着して来た。
立てるやん。
ボケ。


「………本当に、京さんとしかしたくないんで、もうしないで下さいね」
「当たり前やろ。浮気したら殺すで」
「殺して下さい」
「……このマゾ」
「京さんにだけです」
「そー」


肩口にすり寄って来たるき。
僕の身体に回る腕がぎゅぅっと抱き付いて来て。


だったらお前も。

僕の名前だけ呼んで。
僕だけを考えとけばえぇんや。


忘れたら、何度でも躾直すで。

糞るき。




20201028

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