黙って僕に従え糞犬D※/玲+京流



京さんの話はルキから聞いてたけど、実際会うと穏やかで物静かな印象だったから。
あんまりイメージねぇなって思ってたんだけど、ルキの話は本当だったんだなって今更ながら実感。

セックスの時はめちゃくちゃ饒舌。

ドS過ぎだろ。

どんだけルキを虐め抜いたら気が済むんだこの人。


もうこれは乗らなきゃ終わらねぇって思ったけど、乗っても終わらねぇ。


いつもと違うルキで。
メンバーには見せた事が無い姿。


ルキから話は聞いてたけれど、男同士とかイメージ湧かなかったのに、実際に見たのはメンバーで仲が良い奴のってどうなの。
嫌悪感は無くて、ルキの反応見てると京さんがハマるのもわかるなって姿。

反応が嗜虐心を擽るんだろうな。


「やだぁ…ッ、助けて…!京さん…っ」
「えぇ子にしとき」
「や…ッ」
「おい、はよせぇよお前」
「……入るんすか」
「入れろ」
「無理…!無理だからぁ…ッ」


座ってる京さんと、ルキの後ろ姿しか見えてないけど。
顔が見えなくても可哀想なぐらい、悲痛な声を出して。
身体を震わせるルキを笑いながら見上げて優しく髪をすき上げる京さんとの相対する光景。

もうここまで来て京さんに逆らえ無いってのと、ルキの姿を見て興味を持ったってのもあって。
どうにでもなれってソファに乗り上げてルキに近付く。


一応、ローションつけといた方がいいかって思って。
床に落ちてるローションボトルを拾い上げて手に出して、京さんにヤられるルキを見て勃ち上がった自身に塗り付ける。


「嘘…ッ、ねぇ、嘘でしょ…ッ、れーた…っ、」
「るーき、こっち向き」
「ん…っ」


錯乱気味のルキの顎を掴んで、そのまま唇を塞ぐ京さん。
宥めるように、優しく何度もキスをするその姿は普通の恋人同士の慈しみのようで。

ルキも京さんの首にすがり付いて。

ルキの髪を撫でてあやしながらもこちらに向ける視線は『早くしろ』と言ってるんだけど。


京さん自身が入ったままのルキの後ろの穴のフチをローションにまみれた親指でなぞって。
ゆっくりとそのまま親指を入れてみる。


「あ、入った」
「れぃ…!?や、やだ…ッ、広げないで…!」
「ルキ、ちょっと我慢して」
「やだやだやだ…っ、ねぇ…ッ!!!」


親指で広げてソコに自分自身を当てがう。
そんな2人同時に、とか女相手でもヤった事ねぇし。
入んのかとか思ったけどもうここまで来ると、どうでも良くなって来る。


ちょっと力を込めて穴に先端を擦り付ける。


何度か先端を抜き差しすると、穴が慣れて来るのか段々スムーズになって来た。
がっちりルキの腰を掴んで、ナカへと挿入していく。


「ッひ、い″…っぁ″あ″あ″ああ…!!」
「るき、入って来とるで。僕以外のが」
「やめ…っ、やめてぇえ…っ!!痛ぃい…!!」
「えぇ子にしとき」


ルキは案の定、泣き叫んで。
そんなルキを京さんは楽しそうに眺めて、ルキの声とは打って変わって優しく穏やかに宥める言葉を吐く。

逃げようとするルキの腕を掴んで、自分の首に回させて。
この状況を作り出した張本人なのに、やってる事は凄く優しい。

でも止める事は無く、凄く残酷。


ルキの叫び声を聞きながら、ゆっくりとナカへと押し進めていく。
先端が入れば結構すんなり挿入出来て。

温かい内壁に包まれる感じと、京さん自身と。

言い様の無い感覚に息を吐く。


「ははッ、凄いでるき。二輪挿し出来たやん」
「痛ッ、あ″ぁ″あ…っ!抜い、抜いてぇえ…!!」
「っは、きっつ…」
「すぐ良くなるやろ。マゾなんやから」
「違ぁ…!!やぁ″あ″ア″…っ、動かないで…っあ″…!!」
「れいたにも気持ち良くして貰えや」


そう言うと、京さんはいきなり下からルキの身体を突き上げて。
京さんが動くとナカで擦れて、蠢くルキの胎内と共に気持ちいい。


こっちもゆっくり抜き差しを始める。
好き勝手に2人が動いて、ルキの泣き声も大きくなった。


ルキごめん、って気持ちもあるけど。

ちょっとこの状況を楽しみたい自分もいる。


ぐちゃぐちゃとローションがかき混ぜられる水音も響いて。
京さんと2人、バラバラのリズムで突き上げてやるとルキはどうしようもなく首を振るだけ。

歌声や普段の声からは想像つかない、悲痛な喘ぎ声を響かせながら。
そんなルキに、恋人は容赦が無い。


「おい、今誰にヤられとるんや…ッ!」
「あ″ぁ″ああ…っ、や…!嫌ぁ″あ…!!」
「言え…!!」
「ひ…ッ、あ″…っ、きょ、さ…ッと、れい、たァあ″…っ、やめ、やめて…ッ」
「よかったなぁ…っ、男2人にっ、犯されて…!」
「や″ぁ″ああ…ッ!!」


ルキの悲鳴じみた喘ぎ声が室内に響く中。
京さんのよく通る声が笑い声と共に聞こえて来る。
ルキの髪を引っ張って許さず、下から容赦無く腰を打ち付ける。

それに合わせて自分もナカを穿つと、ルキが締め付けて来るのと京さん自身と擦れ合って。
今まで経験した事の無い快感が腰から重く這い上がって来る。

ルキは後ろ姿しか見えないけど、首を振りながら成す術なく揺さぶられていた。


そりゃ前も後ろもいたんじゃ、逃げ場はねぇか。


正直、ここまでレイプ紛いの事ってした事ねぇから、萎えんじゃないかって思ったけど。
全然そんな事無かった。


ルキのナカが良かったってのもあるけど、ルキを挟んだ目の前。
京さんに負けらんねぇなって、余計な闘争心に火がついたから。


ルキの反応を楽しんで見ていた京さんが、不意にこっちに視線をやる。
一瞬目を細めて、笑った。







「ちょぉ、お前そっち行ける?」
「ッえ?」
「後ろ。倒れろ」
「ぅわ…!?」
「ぃ″あ…ッ、あ、や…っ」


京さんがルキの足を抱えて少し身体を起こして来たから。
言葉の意味を理解する前にソファにルキの身体ごと押し倒される状況になる。


肘を付いて上体を少し起こせばルキが背中から俺に倒れ込んで来て、間近で感じる喘ぎ声と泣き声と吐息。
ルキは刺激をやり過ごすように身体を仰け反らせて。
髪の毛が首筋に当たって擽ったい。


目線を上げると、笑って俺を見下ろす京さんと目が合う。
自分の下唇を舐める京さんの顔は、捕食者の様な感覚に見舞われる。


喰われる、そんな感じ。

ルキはいつも、この感覚で京さんとセックスしてんのか。

そりゃマゾも開花するわ。


「僕なぁ、上に乗られるん嫌いなん」
「奇遇ですね、俺もです」
「あーやっぱそうやんなぁ…!!」
「ッ、」


そのまま、さっきとは比べ物にならないぐらい、凶悪なピストンが始まった。
俺の身体に倒れ込んでるルキがまた泣きながら声を上げる。


「ははッ、えー眺め…!」
「ッ、くっそ…」


ナカでダイレクトに京さんの動きが伝わって、眉を寄せてやり過ごす。

俺の考えなんてお見通しって表情で、その上でマウント取って来るんだなこの人。


上で笑う京さんを見ながら。
下からルキをを突き上げる。


「あァああ…っ、も…ッ、ゃだぁあ…!!」


行き場の無い手が、何かにすがり付きたくてさ迷って。
近くにある俺の首に回って来て、首筋にルキの顔がすり寄って来たと思ったら。


「い″…ッ!!あ″ァ…!!!」


乱暴に、京さんがルキの髪の毛を掴んで引き剥がされた。
そして、重く深いピストンに変わって。

ルキを咎める、その動き。

ルキは訳も分からず、痛みに泣きながら鳴く。


京さんの動きに被せるように、腰をグラウンドさせるとルキがより一層高く鳴いた。

もう、どうなってんのかわかってねぇんじゃねーの。

2人分のピストンの音、肌と肌のぶつかる音が室内に響いて。
1人でそれを受け止めるルキ。


「気持ちえぇねぇ…っ、るーきちゃん」
「気持ち…ッ、良くな…っ、あぁあ…!!」
「はぁ?勃たしといて嘘吐くなや!」
「ひぁあ…っ、ダメ、京さんダメ…!!!」
「何がダメやこの淫乱!」
「あぁあァ…!!」


段々と、ルキの喘ぎ声の中に艶めいたモノが混じって来て。
京さんの言葉に、視線を下に落とすと。
確かにルキ自身はしっかりと勃ち上がっていて、京さんに握られてしごかれると、身体を揺らして身悶えた。

そうすると、ナカも継続的に締め付けて来て気持ちいい。


「オラ、イけ。男2人に犯されてイッてまえ…ッ」
「ゃだ…ッ、あぁあ…っ、あ!あ…!!」


間髪入れない言葉責めに、ルキは泣きながら喘いで。
京さんは先ほどとは違って角度を付けたピストンしながらルキ自身をしごいて、先端に親指の爪を立てた。

その瞬間。


「あ…ッ、ああぁあ───っ!!!!」
「は、」
「…ッ、」


ルキの身体がビクビクと痙攣して、高く鳴いたと思ったら背中を反らせてルキ自身から精液を飛ばした。

ナカの痙攣に持ってかれそうになりながら、夢中で突き上げると射精の感覚が這い上がって来て。
そのまま、奥に穿って白濁を放つ。

同時に、京さん自身もナカでイッて。
何度か腰を打ち付けて大きく息を吐いた。


……普通のセックスより倍疲れた。


もう絶対ぇ京さんとしたくない。


「…はぁ…、…ルキ?」


息を吐きながら反応が無いルキの顔を覗き込むと、目を瞑ってぐったりしていて。
イッた時に気絶したのか。


「あー…るき飛んだん?」
「…っぽいですね」
「まー刺激強すぎたか」
「大丈夫なんですか」
「いけるやろ」


そんな会話をしながら、京さんはルキから自身を抜いて淡々と処理をする。
俺も抜いて、気絶したルキをソファの上へと横たえる。
2人分を咥え込んだそこからは精液が流れ落ちて、ゆっくりと穴が収縮していった。

人間の身体って神秘。

そんな言葉で片付けられたくないであろう体験をルキはしたけど。

先ほどとは打って変わって静かな部屋。

京さんは何事も無かったかの様に気絶しているルキの髪を撫でた。


凄く、優しい顔で。





















「……ルキ、大丈夫なんですか」
「…気ぃ失っとるだけやろ。風呂連れてくわ」


荒い息を整えて、京さんはソファの上でぐったりしているルキを見下ろす。
泣き叫びまくったルキは、頬に涙の跡があって痛々しい。


気絶したルキを京さんは横に抱えて。
力入ってない人間って重いのに、よく持てるなーとか余計な事を考えながらその光景を見る。


「…あ、」


リビングから出て行こうとした京さんは、足を止めて俺の方へ振り返る。


「お前、これから先、るきに手ぇ出したらアカンで」
「…出しませんよ。今日の事は忘れます」
「えぇ子やね、れいた君」
「はぁ…」


目を細めて笑った京さんは、ルキに向き直って。
また抱え直して部屋を出て行こうと歩き出す。

ルキが散々、格好いいだの好きだの言ってた背中に見える観音様の刺青を見ながら、ルキの髪に頬を寄せた仕草を見て。
京さんの背中に話し掛ける。


「…京さんて、ルキの事好きなんですか?」
「……何で」
「いや…」
「そう見えへん、って?」
「や、話めっちゃ聞いてるんで、それはあんまり無いんですけど」
「…………」
「…他の男とするの、嫌じゃ無いのかなって、思って…」
「……まぁ、浮気したら殺すわな、るきの事」
「なら、」


何で。
最初に浮かんだ疑問。


こちらを見ずに立ち止まってる京さんは、溜め息を吐いて静かに話す。


「かわえぇから」
「は、」
「僕にすがり付くるきがかわえぇから」
「そ、んなもん、ですか?」
「他に何かあるん?」
「いえ…」


俺に聞かれてもわかんねぇけど。

まぁ今日のルキ見てもわかるけど、あぁ言うのが好きなのか、京さんは。
だから、ルキを傍に置いたのか。
ずっとずっと、京さんを追い掛けていたから。


「もうえぇ?るき重い」
「あ、はい。すみません」
「後でシャワーでも何でも使ってえぇから」
「ありがとうございます」


そう言うと、足で抱え直して京さんはルキと共に廊下へと消えて行った。


シン、と静まり返る部屋。
さっきの情事の後が色濃く残って。

どうすっかな。
片付けなきゃ寝られないだろこれ。


ガラステーブルの上に置いてある煙草を1本拝借する。
ルキのと違うやつだから、これ京さんのか。

まぁいいか。
1本ぐらい。


キツい匂いと煙を肺に流し込み、終わった後の気怠さにソファに深く座り込む。


さっきの京さんの言葉は反芻する。


あー…ルキはやっかいな人に好かれたんだなーって思った。




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