黙って僕に従え糞犬C※/玲+京流
いつも俺に拒否権は無い。
さすがにれいたをイカせたら終わりだと思ってたのに。
京さんはそうでは無かったらしい。
れいたの膝の上に頭を乗せて寝転がされ、足元には京さん。
これから何されるかなんて誰がどう見てもわかる。
れいたは京さんとの関係も知ってるし、下ネタ交じりで惚気たりするけど。
こうやって見られるのとは訳が違う。
何でこの人は、俺の嫌がる事をするのに長けてるんだよ。
上を見るとれいたと目が合って、どうしようもない羞恥心と。
京さんが俺の両足を開かせて、散々解された後ろの穴へと勃ち上がった自身を擦り付ける感覚に身体を震わせた。
服を着てない上半身裸の京さんの身体は、ほとんど刺青で埋まってて。
いつもなら格好いいと思うのに、今は凶悪なモノにしか見えない。
「…っや、やだ…!!」
「ははッ」
身体を捩って逃げようとしても逃げれる訳もなく。
そんな俺を嘲笑うかのように、京さんは一気にナカを貫いて来た。
「あぁ…ッ、───っ!!」
思わず声を上げそうになって、慌てて自分の口を塞ぐ。
れいたに見られたくなくてもう片方の腕で顔を隠した。
慣れ親しんだ京さんとの行為は状況に関係なく身体は快感を拾い上げて。
容赦なく腰を打ち付けて来る京さんに、身体を揺さぶられて。
頭の下、れいたの太股の熱を感じて状況を思い出して泣きそうになって来る。
嫌だ。
こんな所見られて、明日からどんな顔で会えばいいんだよ。
「おい、顔見せろ」
「……ッ、」
「何や今日つまらんぞお前…っ」
「ゃだ…ぁッ、あ…!!」
苛立った京さんの声が聞こえたと思ったら、両手首を乱暴に掴まれて無理矢理顔から腕を外させられる。
抵抗しようにも京さんの力には敵わない。
思わず嬌声が上がって、京さんのを締め付ける。
そんな俺を京さんは見下ろしながら、ギリギリと掴まれた手首が痛くて。
止まない注挿に下唇を噛む。
京さんに見られるのは好きだけど。
京さん以外、ましてメンバーに見られるのは嫌なのに。
何で。
京さん。
不意に京さんの動きぐ止まって息を吐いた。
「おいれいた。るきの腕持て」
「え、」
「はよぉ」
「ッ、や…、止めてっ、やだ、京さんお願い…!」
「でも、」
「…嫌なん?別に止めてもいいけど、もっとるきに酷い事するけど」
「……っ」
「や…ッ」
京さんの台詞に、言葉を詰まらせたれいたは京さんに掴まれていた腕を手に取って。
頭上に拘束される。
れいたも筋トレしてるから、全然びくともしない。
れいたの眼下に晒される顔。
身体。
「…ルキ」
「れいた、やめ、」
「ごめん、ちょっと興味あるから、見せて」
「え…ッ、あ、京さ…!待って…ッ!!」
いきなり京さんが律動を再開したから、首を仰け反らせて喘ぎ声が漏れた。
下から抉るように突き上げて来て。
俺のイイ所を容赦無く擦り上げる。
「は、しっかり見てもらえよ…ッ、お前が淫乱な所…!」
「ッあ!あぁ…ッ、や、やぁあ…!!」
「勃たせといてカマトトぶんなや…!」
「あァ…ッん、違ぁ…ッ」
揺さぶられながら首を振る。
こんな、犯されて。
別の男に拘束されて、恐怖でしかない出来事なのに。
身体は全然、言う事を聞いてくれない。
京さんに作り替えられた身体。
涙で視界が歪む中。
京さんが俺の足を抱え直して、胸元に付くぐらい広げられる。
京さんのが出入りする角度が変わって、快感を拾い上げて触られてもない俺自身からは先走りが溢れる。
れいた。
こんな俺を見ないで。
淫乱だと軽蔑されたら怖い。
「……ルキ」
「ッあ、ゃだ…!!」
「嫌じゃないんだろ?京さんにされて、気持ち良さそうじゃん」
「だっ、て…!あっ、あ…!」
「唄う声とも、また違うのな」
「や…ッ、言わない、で…!!」
俺の腕を拘束しながら、俺の顔を見下ろすれいた。
もう俺よりも先に吹っ切って。
そう言われて、恥ずかしくて全身が熱を帯びる。
首を振って、顔を隠そうとしてもそれは叶わず。
京さんが責め立てて来るのも止まず、されるがまま。
喘がされる。
京さんとれいた。
2人の男に見下ろされ犯される。
挿入以外、触れられる事もないのに萎える気配は無い。
寧ろ身体はビクビク震えて、もっと、って欲しがってる。
自分の身体だけど、自分のじゃ無いみたいで。
そんな事、気付きたくも無かった。
気持ちいい、とか。
「も…ッ、イきそ…!!あァ…っあン…!!」
「はッ、イキ顔見せたり…ッ、るき」
そう言うと、京さんはさっきよりも早いスピードでナカを穿つ。
好きな所を熟知しているから、外す事なく身体は追い詰められていく。
そんなの、されると我慢が出来ない。
「あッ、イく、イッちゃ…!!ぁっ、あ────ッ!!」
「ッ、は…」
一際高い声が出て、高ぶった熱が一気に弾ける感覚。
俺がイッた時に京さんのを思い切り締め付けると、京さんは眉を寄せて快感をやり過ごす。
ビクビク震える身体。
イッた後の余韻が半端無い。
頭が真っ白になって、身体を仰け反らせて絶頂の快感に浸る。
まだ俺のナカで硬度を保ったままの京さん。
動かないから、よりリアルにソレを感じる。
自分の腹に放った精液が流れ落ちる感覚。
れいたに掴まれていた腕を解放されたけど、動かす気力も無くてそのまま弛緩する。
京さんはそんな俺をじっと見下ろしていた。
「るき、また勃ったらしいで。よかったなぁ」
「………ぇ…?」
「なぁ、るき、かわえぇやろ?」
「………そうですね」
「きょ…ッ!」
不意にかけられた言葉が理解出来ない。
上手く回らない頭で京さんの方を見上げて、それでも京さんは楽しそうな声でれいたと話していて。
そうしたら、京さんに身体を引き上げられて繋がったまま座る体勢。
角度が変わって小さく声を上げて、目の前に来た京さんの首にしがみつく。
こっちの方が、まだ見られなくて済む。
そう思ってたのに。
「ほな挿れろ。ここに」
「…ッ」
「は…!?」
京さんの言葉に驚いたと同時に、まだ京さんのが入ってるにも関わらず穴のフチをなぞられ、無理矢理そこに指が1本入って来た。
ギチギチでもう入らないって思うのに、京さんは容赦無く指で穴を広げる。
その言葉の意味を理解すると同時に恐怖が全身を駆け巡った。
「ゃ、やだ…ッ、京さん無理…!!何で…っ、何で…!」
「暴れんな」
「嫌…っ、」
「逃げれる訳無いやろ。この状況で。諦め」
「お願ぃ…ッ京さんだけ…!!」
「その『京さん』を先に拒否ったんはるき。良かったなぁ、滅多にこんな経験出来んで」
「やだ…ッ、したくない…!!」
「れいたれいた言うとったんはお前やろ」
「……ッ、」
腰をがっちり掴まれて逃げられず。
イッた後の怠さで思い切り抵抗も出来ずに成す術が無くて。
京さんの首に回した手も震える。
京さんはれいたの方に視線を向けて声を掛けた。
「なん、はよせぇ。お前嫌がられると萎えるタイプ?」
「………後で怒りませんか」
「怒らん。ヤらんのやったら怒る」
「……わかりました」
「やっ、れいたヤだ…っ、来ないで…!!」
ギシっと、ソファに乗り上げる気配が後ろから感じて。
前には京さん。
後ろにはれいた。
怖い。
この状況も。
これからされる事も。
楽しそうに笑って、俺の顔をみる京さんも。
誰も助けてくれない。
[ 385/442 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]