それぞれの1122B※/京流




京さん自身もキツかったのか、最初は慣れるまでゆっくりした抽挿を繰り返してて。


圧迫感が先立って、ゆっくり呼吸を繰り返しながら力を抜くと、ズンッと最奥まで京さん自身が入り込んで来る。


内部が満たされると、息を吐く度に京さんのを締め付けた。


段々慣れて来ると、容赦無く腰を打ち付けて来る。


それを身体は享受して、快感として刷り込まれて自分の口からは矯声が溢れ出る。


どんだけ飼い慣らされてるんだって、自分で笑える。


京さんが与えてくれる物が、全て快感に変わっていく。


ベッドよりかは狭いソファの上。
自ら足を持って開いて、京さんのがナカを擦る度に快感が広がって。
掠れながらも喘ぎ声が室内に響く。


「っあ、ぁ"、京、さ…ッん、気持ちいい…ッ」
「は、お前だけ何楽しんどんねん。この淫乱!」
「ごめ、御免なさ…!あっぁ、ン…!」
「オラ、こっち見ろ。情けないツラ見してみ、るき…!」
「あぁア…!そこぉっ、ダメ、あッ、あぁン…!」


身体を起こしたまま、俺を見下ろす京さんの声に反応して、快感でボヤける視界の中で、必死に京さんの顔を捉える。


その間にも京さんが俺を責めるのを止めるハズも無く。
喘ぐ俺を見下ろして笑う京さんは超格好良い。


乾いた音を立てながらソファが軋む位、内壁を擦り上げられる度に身体がビクビク跳ね上がる。


「ッ、あぁ…!あっ、ぁ!」
「っは、お前も腰振れやサボっとんな…!」
「んン…ッ、ま、待って…っ、あぁア!」
「言う事聞けんなら止めるで…ッ」
「やだァ…ッあぁ…!」


腰振れって、言ってんのに京さんは俺のイイ所を狙って突き上げて来るから、快感で力が入らなくて思う様にいかない。

俺の身体、俺以上に知ってるんだから、わかってる筈なのに。
愚図だの何だの、罵って来る京さんの言葉に感じてしまう。

俺の喘ぎ声と、京さんの荒くなって来る息使いが部屋に響いて。


何も考えらんない。
頭ん中、真っ白。


「っ、イく…ッ、イっちゃぅ…!京さ、ァ…ッ!!」
「もうイくんか根性無し…っ」
「だっ、て…!あっぁあァ…!いっ――!」
「………っは」


身体を揺さぶられて、我慢出来なくなって京さんの顔を見上げて、背中を仰け反らせて自身から白濁を放つ。
腰がビクビク震えて、イった余韻に浸る暇も無く、まだイって無い京さんはそのまままた腰を穿つ。


「や…ッ、京さんっ、待って下さ…!俺まだイって…!」
「は?僕がイってへんのに何言うとんの?」
「あぁッ…!」
「はは、イきっ放しやなお前」


イってる最中でもナカを抉られて、自身から突かれる度に精液が漏れて。
快感が引かない。

力が入らない足を、京さんの手が掴んで思い切り開かされる。


生理的な涙が流れて、されるがままになりながら京さんに手を伸ばす。


「ん…ッ」


すると京さんは腕に俺の足を引っ掛けて身体を倒してキスをして来た。
噛み付く癖のある京さんのキスに、京さん自身を締め付ける。


くぐもった喘ぎ声を出しながら、京さんを受け入れて。
乱暴な仕草が全部、好き。


耳にダイレクトに聞こえる京さんの吐息と、もうすぐイきそうって感じのピストンに揺さぶられるまま、京さんの背中にすがり付いて享受する。


「…ん…ッ」
「ぁ…!」


京さんの声が聞こえて、力強く最奥に叩き込まれて。
ナカに温かいモノが広がる感覚。


その瞬間も、幸せに感じる時間。




















息を整えながら、密着した京さんの首に抱き付く。

あー好きだな。
やっぱり。


「きょーさん…」
「…声ガラガラやな、お前」
「…うがいしておきます」
「そー。つーかソファ絶対汚れたやんかコレ。どなんしてくれるん」
「あは。後で掃除します」


だから、もうちょっと、このままで。


京さんと繋がったまま、京さんの腰に足を回して全身で抱き付く。


下手したらお互いツアーで数ヵ月会えなかったり、満足に家事出来ねー事もあるけど。

家庭に入る人が好きな京さんが、それでも俺を置いてるって事は、そう言う事でいいんですか、京さん。


夫婦になれなくても、いい夫婦に負け無い関係だといいな。


「はー…もっかい風呂入ろ」
「俺も一緒に」
「わかったから足退かせ」
「はーい」
「お前、ソファに溢すなよ」
「あー…京さんの精液、俺の中で溶けてったらいいのに。勿体無い」
「アホか」


つーか、抜かれたら絶対漏れる。

まぁいいや。
どうせ年末に向けて大掃除するし。

あ、俺ツアー中だっけ。


京さんが大掃除する訳ねーよなぁ…。


身体を起こした京さんに、自分も伸びをして唇に軽くキスをした。

亭主関白な、俺の意中の旦那様。




20131227



[ 343/442 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -